「駆逐してやる」と叫び、巨人に立ち向かうエレン・イェーガーは、気持ちをまっすぐ表に出す「エクスプレッシブ」でした。その隣にいるミカサとアルミンは、それぞれ別のタイプです。『進撃の巨人』(諫山創、講談社『別冊少年マガジン』で2009〜2021年に連載、全34巻で完結)の主要キャラ15人を、ソーシャルスタイル(コミュニケーションの取り方で人を4タイプに分ける考え方)で分けた結果です。この記事では、各キャラをそのタイプに分けた理由と、16タイプで考えるとどれに近いかを紹介します。なお、この作品では多くの命が奪われます。この記事は、誰かの行いを持ち上げるものではなく、コミュニケーションの取り方だけをタイプで見ていきます。
※この記事は、アニメ第3期(原作22巻)までの内容に触れます。
4タイプの特徴はソーシャルスタイルとは?4タイプの特徴と付き合い方で詳しく説明しています。
15人のタイプ一覧

| キャラ | ソーシャルスタイル | 16タイプで考えると(筆者の推測) |
|---|---|---|
| ミカサ・アッカーマン | ドライバー | ISTJ |
| リヴァイ | ドライバー | ISTP |
| エルヴィン・スミス | ドライバー | ENTJ |
| ライナー・ブラウン | ドライバー | ESTJ |
| アニ・レオンハート | ドライバー | ISTP |
| エレン・イェーガー | エクスプレッシブ | ESTP |
| ジャン・キルシュタイン | エクスプレッシブ | ESTP |
| ハンジ・ゾエ | エクスプレッシブ | ENFP |
| サシャ・ブラウス | エミアブル | ESFP |
| コニー・スプリンガー | エミアブル | ESFP |
| マルコ・ボット | エミアブル | ISFJ |
| アルミン・アルレルト | アナリティカル | INTP |
| ベルトルト・フーバー | アナリティカル | ISFP |
| ヒストリア・レイス | アナリティカル | INFJ |
| ジーク(獣の巨人) | アナリティカル | INTJ |
タイプ分けは、作中の言動をもとにした筆者の考察で、公式の設定でも、作者の意図でもありません。タイプに優劣はなく、キャラの良し悪しを決めるものでもないので、推しが意外なタイプでも、ひとつの見方として楽しんでもらえたらうれしいです。「別のタイプでは?」というご意見も歓迎です。
16タイプは、作中の言動から筆者がファンとして推測したものです。本来は本人が質問に答え、結果を自分で確かめるものなので、キャラの性格を楽しむための目安として読んでください。MBTIはMyers & Briggs Foundationの登録商標です。4タイプはまわりから見える振る舞い、16タイプは内面の好みの推測なので、2つがずれて見えるキャラもいます。ネットの無料診断(16Personalitiesなど)は、正式なMBTIとは別のものです。詳しくは日本MBTI協会「MBTIとは」をご覧ください。
ドライバー:ミカサ・アッカーマン、リヴァイ、エルヴィン・スミス、ライナー・ブラウン、アニ・レオンハート
ミカサ・アッカーマン(ドライバー)
エレンの幼なじみで、104期の訓練兵を首席で卒業した少女です。口数は少なく、感情を大きく表に出しません。エレンを守るためなら、迷わず巨人の前に飛びこみます。自分で決めて、すぐ行動に移すので、ドライバーに入れました。
大切な人を守るという役目を、黙って果たし続けるところは、16タイプで考えるとISTJが近そうです。
リヴァイ(ドライバー)
調査兵団の兵士長で、「人類最強の兵士」と呼ばれています。口が悪く、そっけない態度ですが、仲間の命を何より重く見ています。戦場では、短い言葉で指示を出し、自ら先頭に立って動きます。自分で決めて人を動かすので、ドライバーに入れました。
その場の状況を読み、無駄なく動くところから、ISTPに近いと考えます。
エルヴィン・スミス(ドライバー)
調査兵団の団長です。人類が壁の外に出るため、多くの兵士に危険な作戦を命じてきました。その重さを背負いながらも、自分の判断で決め、兵士たちを前へ進ませます。自分で決めて人を動かすので、ドライバーに入れました。
大きな目標のために作戦を立て、組織を率いるところは、16タイプで考えるとENTJが近そうです。
ライナー・ブラウン(ドライバー)
104期の訓練兵で、仲間から頼られる兄貴分です。その正体は、壁を壊して多くの人の命を奪った「鎧の巨人」でした。その行いは、決して軽く扱えるものではありません。仲間を思う兵士としての顔と、使命を背負った戦士としての顔のあいだで、ライナー自身も揺れていきます。訓練兵としても戦士としても、自分の役目を自分で決めて仲間を引っぱるので、ドライバーに入れました。
仲間を仕切り、責任を背負いこむところから、ESTJに近いと考えます。
アニ・レオンハート(ドライバー)
104期の訓練兵で、格闘術にすぐれた少女です。人と群れることを好まず、感情を見せずに淡々と行動します。その正体は「女型の巨人」で、多くの兵士の命を奪いました。誰かに合わせるより、自分の判断で動くので、ドライバーに入れました。
感情を表に出さず、ひとりで判断して動くところは、16タイプで考えるとISTPが近そうです。
エクスプレッシブ:エレン・イェーガー、ジャン・キルシュタイン、ハンジ・ゾエ
エレン・イェーガー(エクスプレッシブ)
この物語の主人公です。巨人に母を奪われ、「駆逐してやる」と巨人をすべて倒すことを誓います。エレンの分類は迷いました。2022年の表では、母や仲間を思う気持ちの強さから、エミアブルに入れていました。けれど、この記事の範囲のエレンは、怒りも悔しさも大声でぶつけ、思ったらすぐ飛び出していきます。いちばんよく見せるこの振る舞いを決め手に、エクスプレッシブに見直しました。
考えるより先に体が動き、正面からぶつかっていくところは、16タイプで考えるとESTPが近そうです。
ジャン・キルシュタイン(エクスプレッシブ)
104期の訓練兵です。はじめは、安全な内地で暮らしたいと本音をはっきり口にし、エレンともよく言い争っていました。思ったことを隠さずに言い、気持ちが顔に出るので、エクスプレッシブに入れました。
本音を口にし、その場で動くところから、ESTPに近いと考えます。
ハンジ・ゾエ(エクスプレッシブ)
調査兵団の分隊長で、巨人の研究に夢中な人物です。巨人のこととなると、興奮して早口になり、周りがあきれるほど熱く語り続けます。好奇心も感情も、全身で表に出すので、エクスプレッシブに入れました。
新しいことを知る喜びに、まっすぐ飛びこむところは、16タイプで考えるとENFPが近そうです。
エミアブル:サシャ・ブラウス、コニー・スプリンガー、マルコ・ボット
サシャ・ブラウス(エミアブル)
104期の訓練兵で、食べることが大好きな少女です。入団式の最中に芋を食べていた場面は、多くの人の記憶に残っています。明るく、仲間と一緒にいることを大切にします。自分を主張するより、周りと気持ちを合わせて動くので、エミアブルに入れました。
その場を楽しみ、仲間を明るくするところから、16タイプならESFPと見ました。
コニー・スプリンガー(エミアブル)
104期の訓練兵で、サシャとよく一緒にいる少年です。考えるのは苦手ですが、仲間や家族を思う気持ちはまっすぐです。周りの空気に合わせ、仲間と動く振る舞いから、エミアブルに入れました。
仲間とわいわい過ごし、気持ちに正直なところは、ESFPらしいところです。
マルコ・ボット(エミアブル)
104期の訓練兵で、穏やかで人のいい少年です。王に仕える憲兵団を目指していました。ジャンの本音にも、うなずいて耳をかたむけ、その長所を認めていました。人を受け止める振る舞いから、エミアブルに入れました。
人の良さを見つけ、まじめに支えるところから、ISFJに近いと考えます。
アナリティカル:アルミン・アルレルト、ベルトルト・フーバー、ヒストリア・レイス、ジーク(獣の巨人)
アルミン・アルレルト(アナリティカル)
エレンとミカサの幼なじみです。体力には自信がありませんが、状況を読み、作戦を考える力は誰にも負けません。仲間が迷うときも、まず考えて、勝つための筋道を示します。感情を抑えて考えてから動くので、アナリティカルに入れました。
情報から答えを組み立てるところは、16タイプで考えるとINTPが近そうです。
ベルトルト・フーバー(アナリティカル)
104期の訓練兵で、ライナーといつも一緒にいる長身の少年です。自分の意見をはっきり言うことは少なく、周りの様子をうかがいながら動きます。その正体は、壁を壊した「超大型巨人」でした。壁の破壊で、多くの人が命を落としています。その行いは、決して軽く扱えるものではありません。感情を表に出さず、黙って様子を見るので、アナリティカルに入れました。
内にこもりがちで、自分の気持ちを口にしないところから、ISFPに近いと考えます。4タイプと16タイプでは見ている軸が違うので、ずれることもあります。
ヒストリア・レイス(アナリティカル)
104期の訓練兵として、「クリスタ・レンズ」と名のっていた少女です。はじめは、誰にでもやさしい「いい子」を演じていました。のちに本当の名前で生きることを選び、自分の役目を考えたうえで、大きな決断をします。感情を抑え、考えて答えを出すので、アナリティカルに入れました。
自分は何のために生きるのかを、静かに考え抜くところは、16タイプで考えるとINFJが近そうです。
ジーク(獣の巨人)(アナリティカル)
「獣の巨人」として調査兵団の前に立ちはだかる人物です。投石で多くの兵士の命を奪いました。その行いは、決して許されるものではありません。戦場でも感情を見せず、遠くから状況を見て、計算どおりに動きます。考えてから動くので、アナリティカルに入れました。
先を読み、自分の計画どおりに動こうとするところから、INTJに近いと考えます。
考察:エレン・ミカサ・アルミンの3人は、なぜ支え合えたのか
幼なじみのエレン、ミカサ、アルミンは、それぞれタイプが違いました。エレンはエクスプレッシブ、ミカサはドライバー、アルミンはアナリティカルです。
エレンが感情のままに飛び出し、ミカサがすぐに動いてエレンを守り、アルミンが状況を読んで次の手を考える。3人のタイプは、そのまま役割の違いになっています。
とくに、エレンとアルミンは、4象限図でも対角にいる、正反対のタイプです。気持ちで動くエレンと、考えて動くアルミン。足りないものをおたがいに持っているからこそ、アルミンの作戦がエレンの力を生かし、エレンの思いがアルミンを前へ進ませてきたのかもしれません。ここに書いたのは、この記事の範囲の振る舞いから考えた、ひとつの読み方です。
まとめ:違うタイプが、背中を預け合う
15人のうち5人がドライバーでした。調査兵団のエルヴィンやリヴァイ、104期のミカサやライナー、アニと、自分で決めて動く人が多い物語です。命がけの決断が続く世界だからこそ、決める人が前に立つのでしょう。
その中で、エレン、ミカサ、アルミンの3人は、違うタイプのまま、おたがいに背中を預けてきました。タイプが違うことは、すれ違いの理由にも、支え合う理由にもなります。進撃の巨人は、そのことを強く感じさせる作品です。


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