主人公のスバルは、意外にも聞き役の「エミアブル」でした。『Re:ゼロから始める異世界生活』(長月達平、KADOKAWA MF文庫J、イラスト:大塚真一郎)の主要キャラ17人を、ソーシャルスタイル(コミュニケーションの取り方で人を4タイプに分ける考え方)で分けた結果です。まわりには、自分で決める「ドライバー」と、感情を表に出す「エクスプレッシブ」が5人ずつ。主張の強い人たちに囲まれた主人公、という構図が見えてきました。この記事では、各キャラをそのタイプに分けた理由と、16タイプで考えるとどれに近いかを紹介します。
※この記事は、アニメ第2期までの内容に触れます。
4タイプの特徴はソーシャルスタイルとは?4タイプの特徴と付き合い方で詳しく説明しています。
17人のタイプ一覧

| キャラ | ソーシャルスタイル | 16タイプで考えると(筆者の推測) |
|---|---|---|
| ラム | ドライバー | ESTJ |
| ベアトリス | ドライバー | INTP |
| クルシュ | ドライバー | ENTJ |
| ヴィルヘルム | ドライバー | ISTJ |
| ユリウス | ドライバー | ESTJ |
| ガーフィール | エクスプレッシブ | ESFP |
| プリシラ | エクスプレッシブ | ESTP |
| アナスタシア | エクスプレッシブ | ENTP |
| フェリス | エクスプレッシブ | ENFP |
| エキドナ | エクスプレッシブ | ENTP |
| スバル | エミアブル | ENFP |
| パック | エミアブル | ISFP |
| ラインハルト | エミアブル | INFJ |
| エミリア | アナリティカル | ISFJ |
| レム | アナリティカル | ISFJ |
| ロズワール | アナリティカル | INTJ |
| オットー | アナリティカル | ISTJ |
タイプ分けは、作中の言動をもとにした筆者の考察で、公式の設定でも、作者の意図でもありません。タイプに優劣はなく、キャラの良し悪しを決めるものでもないので、推しが意外なタイプでも、ひとつの見方として楽しんでもらえたらうれしいです。「別のタイプでは?」というご意見も歓迎です。
16タイプは、作中の言動から筆者がファンとして推測したものです。本来は本人が質問に答え、結果を自分で確かめるものなので、キャラの性格を楽しむための目安として読んでください。MBTIはMyers & Briggs Foundationの登録商標です。4タイプはまわりから見える振る舞い、16タイプは内面の好みの推測なので、2つがずれて見えるキャラもいます。ネットの無料診断(16Personalitiesなど)は、正式なMBTIとは別のものです。詳しくは日本MBTI協会「MBTIとは」をご覧ください。
ドライバー:ラム・ベアトリス・クルシュ・ヴィルヘルム・ユリウス
ラム(ドライバー)
ロズワール邸で働く双子のメイドの姉です。スバルにも遠慮なく辛口の言葉を向け、自分の判断をはっきり口にします。それでいて、妹のレムのことはいつも気にかけています。感情を見せずに言い切るところから、ドライバーに入れました。
やるべきことを見極め、迷わず言い切るところは、16タイプで考えるとESTJが近そうです。
ベアトリス(ドライバー)
ロズワール邸の禁書庫を守る少女で、「かしら」が口癖です。人を寄せつけない態度で、相手が誰でも自分のペースを崩しません。その裏で、ひとつの約束を長いあいだ守り続けてきた一途さも持っています。自分の決めたことを譲らないので、ドライバーに入れました。
書庫で知識に向き合い、ひとりで考え続けるところは、INTPに近いと考えます。
クルシュ(ドライバー)
王選の候補者のひとりで、カルステン公爵家の当主です。言葉はまっすぐで、白鯨討伐でも自ら先頭に立ちました。迷いなく決め、人を率いるので、ドライバーに入れました。
目標を定めて人を動かすリーダーらしさから、16タイプならENTJと見ました。
ヴィルヘルム(ドライバー)
クルシュに仕える老剣士で、「剣鬼」と呼ばれます。物腰はていねいですが、妻を奪った白鯨を討つという目的のために、長い年月、剣を磨き続けてきました。目的のためには迷わず、自分の道を貫くので、ドライバーに入れました。
一度決めたことを長く守り抜くところは、ISTJらしいところです。
ユリウス(ドライバー)
アナスタシアに仕える騎士で、「最優の騎士」と呼ばれます。言葉づかいは丁寧ですが、騎士としての筋はけっして曲げません。王選の場で騎士を名乗ったスバルに、自ら勝負を挑んだのも、騎士の誇りについて筋を通すためでした。礼儀の中に強い意志があるので、ドライバーに入れました。
規範を重んじ、自分にも周りにもそれを求めるところから、ESTJに近そうです。
エクスプレッシブ:ガーフィール・プリシラ・アナスタシア・フェリス・エキドナ
ガーフィール(エクスプレッシブ)
「聖域」を守る14歳の少年です。荒っぽい口調で、怒りも喜びもそのまま表に出します。ぶつかり合ったあとは、仲間思いのまっすぐな面を見せてくれます。気持ちと勢いで動くので、エクスプレッシブに入れました。
その場の気持ちに正直で、体ごとぶつかっていくところは、16タイプで考えるとESFPが近そうです。
プリシラ(エクスプレッシブ)
王選の候補者のひとりです。世界は自分に都合よくできていると言わんばかりの自信家で、思ったことを堂々と口にします。その強気さが、場の空気を一瞬で自分のものにします。存在感で周りを動かすので、エクスプレッシブに入れました。
思い切りよく動き、場を支配するところから、ESTPと見ました。
アナスタシア(エクスプレッシブ)
王選の候補者のひとりで、商会を率いる商人です。柔らかい方言で人なつっこく話し、交渉の場を明るく回します。その裏で、損得をしっかり計算する頭の回転の速さがあります。人を引きつける話しぶりから、エクスプレッシブに入れました。
話しながら相手の出方を読み、次の手を考えるところは、ENTPに近いと考えます。
フェリス(エクスプレッシブ)
クルシュに仕える騎士で、すぐれた治癒魔法の使い手です。猫のような口調で、からかうように人と距離を詰めます。クルシュへの思いの強さも、隠さずに表に出します。感情豊かに場を動かすので、エクスプレッシブに入れました。
人なつっこく、気持ちのままに動くところから、16タイプならENFPと見ました。
エキドナ(エクスプレッシブ)
「強欲の魔女」で、聖域の試練でスバルをお茶会に招きます。知りたいことへの好奇心を隠さず、相手を言葉で引き込んでいきます。知識への欲を堂々と語るところから、エクスプレッシブに入れました。
知りたい気持ちで議論を楽しむところは、アナスタシアと同じENTPに近そうです。同じタイプでも、商いに向かうか知識に向かうかで、まったく違う人物に見えるのが面白いところです。
エミアブル:スバル・パック・ラインハルト
スバル(エミアブル)
異世界に召喚された主人公で、死ぬと時間が巻き戻る「死に戻り」の力を持ちます。口数が多くにぎやかなので、エクスプレッシブに見える場面もたくさんあります。それでも、大事な場面でのスバルは、人の言葉を受け止めてから動きます。ひとりで抱え込んで折れかけたときも、レムの言葉を受け止めて立ち上がりました(アニメ第1期第18話)。相手の思いを聞き入れて、そこから立ち上がる振る舞いを決め手に、エミアブルに入れました。
人の気持ちに動かされ、何度でも立ち上がるところは、16タイプで考えるとENFPが近そうです。
パック(エミアブル)
エミリアと契約している猫の姿の精霊です。おだやかな口調で、エミリアをいつも見守っています。自分の考えを押し通すより、エミリアに寄り添うことを何より大切にしているので、エミアブルに入れました。
大切な相手を静かに守るやさしさは、ISFPに近いと考えます。
ラインハルト(エミアブル)
「剣聖」の名を持つ、王国最強の騎士です。それほどの力がありながら、物腰はやわらかく、初対面のスバルにも誠実に手を差しのべます。強さを誇るより、相手を受け止めることを選ぶ人なので、エミアブルに入れました。
周りの期待を受け止めながら、自分の理想を静かに持ち続けるところから、INFJと見ました。
アナリティカル:エミリア・レム・ロズワール・オットー
エミリア(アナリティカル)
ハーフエルフの少女で、王選の候補者のひとりです。エミリアの分類も迷いました。物語の始まりで、盗まれた徽章を自分の力で取り戻そうとする姿は、ドライバーにも見えます。けれど、ふだんのエミリアは、相手の話を最後まで聞き、そのうえで自分のすべきことを一つずつ確かめてから動きます。感情を大きく表に出すより、まじめに筋や約束を守ろうとする。聞いて、抑えて、確かめるその振る舞いを決め手に、アナリティカルに入れました。
まじめに、目の前の責任を果たそうとするところは、ISFJに近そうです。
レム(アナリティカル)
ロズワール邸で働く双子のメイドの妹です。レムの分類は、いちばん迷いました。第1期第18話で、くじけたスバルに自分の思いをまっすぐ伝える場面は、レムのいちばん有名な場面です。あのときのレムは、エクスプレッシブにも、ドライバーにも見えます。けれど、ふだんのレムは、ていねいな言葉づかいで仕事を正確にこなし、自分の気持ちは胸にしまって、姉のラムを支えてきました。あの告白は、ずっと抑えてきた思いがあふれた瞬間だったからこそ、強く心に残るのだと思います。ふだんの振る舞いを決め手に、アナリティカルに入れました。言い切る姉と、黙って支える妹で、双子のタイプが違うのも面白いところです。
人を支えることに力を注ぐところは、エミリアと同じISFJに近いと考えます。
ロズワール(アナリティカル)
スバルたちが暮らす屋敷の当主で、宮廷筆頭魔術師です。道化のような話し方と派手な見た目なので、エクスプレッシブに見えるかもしれません。ただ、そのおどけた話しぶりは、本心を見せないための芝居のようにも見えます。自分の意見をはっきり言うことは少なく、表に立って人を引っぱるより、一歩引いた場所から周りに選ばせるように動きます。主張せず、感情も見せないその振る舞いから、アナリティカルに入れました。
長い目で計画を立て、ひとりで実行していくところから、16タイプならINTJと見ました。
オットー(アナリティカル)
行商人の青年で、のちにスバルの友人として支えます。心配性で、損得や危険をよく考えてから動きます。だからこそ、無茶をしようとするスバルを止める役も担いました。慎重に考えて動くので、アナリティカルに入れました。
現実的に計算し、地に足のついた判断をするところは、ISTJらしいところです。
まとめ:主張の強い人たちの中心に、聞き役の主人公
17人のうち10人が、意見を主張する側のドライバーかエクスプレッシブでした。王選の候補者や騎士たちは、それぞれ自分の信じる道をはっきり持っています。その真ん中にいる主人公のスバルが、人の思いを受け止めて動くエミアブルだというのは、この物語らしい組み合わせに見えます。
もうひとつ面白いのが、双子のラムとレムのタイプが違うことです。言い切るラムと、黙って支えるレム。同じ顔の2人でも、まわりとの関わり方はまったく違います。
スバルは何度もくじけながら、そのたびに誰かの言葉で立ち上がってきました。主張の強い人たちに囲まれていても、思いを受け止める力があれば、人はつながれる。リゼロのタイプ分けからは、そんなことが見えてくる気がします。


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