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ソーシャルスタイルとは?4タイプの特徴と付き合い方

ソーシャルスタイルの4タイプの図。左上がアナリティカル、右上がドライバー、左下がエミアブル、右下がエクスプレッシブ。横軸は意見を聞くか主張するか、縦軸は感情を抑えるか表すか

初対面の人と話すとき、つい肩に力が入っちゃう。私は昔からそういうタイプでした。

人付き合いの緊張を、どうにか軽くできないかなあ。そう思っていたときに出会ったのが「ソーシャルスタイル」です。相手の話し方や振る舞いから、その人にとって心地いいコミュニケーションの型を4つに分けて考えるものです。

このページでは、ソーシャルスタイルの基本と4タイプの特徴、見分け方、タイプ別の接し方をまとめました。例には、このブログでこれまで分析してきたマンガのキャラたちに登場してもらっています。

ざっくり言うと

  • ソーシャルスタイルは、人の「言動」を自己主張と感情表出の2つの軸で4タイプに分ける考え方
  • 4タイプはドライバー/エクスプレッシブ/エミアブル/アナリティカル。どれが上ということはない
  • 見るのは性格じゃなく、まわりから見える振る舞い。基本の傾向は割と安定していて、相手に合わせて調整することもできる
  • 相手のタイプに合わせて伝え方を変えると、話がすれ違いにくくなる
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ソーシャルスタイルとは

ソーシャルスタイルとは、人の言動を「自己主張」と「感情表出」の2つの軸で4つのタイプに分けるコミュニケーション理論です。アメリカの産業心理学者デビッド・メリル(David Merrill)氏とロジャー・リード(Roger Reid)氏が1960年代に研究・体系化したもので、日本では「1968年にメリル氏が提唱した」と紹介されることも多いです。営業やマネジメントの研修でもよく使われています。

おもしろいのは、性格じゃなく「言動」で分けるところ。心の中で何を考えているかではなく、話すスピードや表情、身振り、決め方といった、まわりから見える振る舞いに注目します。

なので、相手を「この人はこういう人だ」と決めつけるための道具ではありません。「この人にはこう伝えると届きやすいかも」と考えるヒントくらいに使うのが、いちばんちょうどいいと思っています。

2つの軸で4つのタイプに分ける

  • 自己主張(横軸):自分の意見を「主張する」ほうか、相手の意見を「聞く」ほうか
  • 感情表出(縦軸):気持ちが表情や声に「表れる」ほうか、「抑える」ほうか
ソーシャルスタイルの4タイプの図。左上がアナリティカル、右上がドライバー、左下がエミアブル、右下がエクスプレッシブ。横軸は意見を聞くか主張するか、縦軸は感情を抑えるか表すか
タイプ自己主張感情表出ひとことで言うと
ドライバー主張する抑える結果とスピード重視の実行派
エクスプレッシブ主張する表すまわりを巻き込む盛り上げ役
エミアブル聞く表す人の気持ちを大事にする調整役
アナリティカル聞く抑える正確さを大事にする慎重派

どのタイプにも得意・不得意があって、優劣はありません。

4タイプの特徴とマンガのキャラ

キャラのタイプ分けについて

  • ここでのタイプ分けは、作品を楽しんだひとりの読者としての私の考察です。公式の設定でも、作者の意図を代弁するものでもありません。
  • 同じキャラでも、どの場面に注目するかで見え方は変わります。ここに書いたのは、いくつもある読み方のひとつです。
  • タイプに優劣はなく、キャラや作品を悪く言うつもりもありません。どの記事も、作品と作り手の方々への敬意を込めて書いています。ただ、あくまで個人の見解なので、「それは違うでしょ」と思っても大目に見てもらえたらうれしいです。何かあれば、お問い合わせから気軽に声をかけてください。
  • 作品やキャラクターの名前・設定などの権利は、それぞれの権利者に帰属します。このブログは各作品の公式とは関係ありません。

ドライバー(意見を主張し、感情を抑える)

結論から話して、さっと決めるタイプ。短い言葉でズバッと言い切り、人間関係よりも目の前の課題や成果に関心が向きがちです。

  • 大切にしていること:結果、スピード、自分で決めること
  • 苦手なこと:結論が見えない長話、細かすぎる手順
  • 接し方のコツ:結論と選択肢を先に出して、決めるのは本人に任せる

マンガだと、夜神月(DEATH NOTE)やベジータ(ドラゴンボール)がこのタイプ。目的のためなら感情は表に出さず、勝つための一手を自分で決めていきます。多くを語らず、やると決めたら迷わない空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険)もドライバーです。

このタイプが多いテーマ:ジャンプのプライドが高いキャラは、10人中7人がドライバーでした。
→ プライドが高いキャラ10選|夜神月・ベジータ・爆豪勝己の性格タイプと長所

エクスプレッシブ(意見を主張し、感情を表す)

身振りも声も大きくて、思ったことをそのまま言葉にするタイプ。直感で決めて、まわりを巻き込みながら場を盛り上げるのが得意です。

  • 大切にしていること:注目されること、楽しさ、アイデア
  • 苦手なこと:単調な作業、細かい確認、話の腰を折られること
  • 接し方のコツ:まずは話を聞いて乗っかる。アイデアをほめて、細かいところはこちらで引き取る

モンキー・D・ルフィ(ONE PIECE)や孫悟空(ドラゴンボール)がこのタイプ。感情を隠さず、言いたいことを言って仲間を引っぱっていく。まさに少年マンガの主人公の王道ですね。

このタイプが多いテーマ:「様」を付けて呼ばれるキャラは、10人中6人がエクスプレッシブでした。
→ 様付けで呼ばれるキャラ10選|フリーザ様・無惨様・ドロンジョ様に敬称が付く理由

エミアブル(意見を聞き、感情を表す)

穏やかで、まわりの気持ちに敏感なタイプ。相手の話をよく聞いて、場の空気を大事にします。チームの縁の下の力持ちですが、気を使うぶん決めるのに迷いがちなところも。

  • 大切にしていること:安心感、協力、みんなが納得していること
  • 苦手なこと:強い口調で急かされること、対立
  • 接し方のコツ:結論を急かさず、意見を聞く時間をとる。「どう思う?」と先に聞いてみる

わかりやすいのがドラえもん。のび太の話を真剣に聞いて、一緒に泣いたり怒ったりしてくれます。のび太が急に訪ねてきても快く迎えてくれる、旧作のしずかちゃんもこのタイプです。

このタイプが多いテーマ:彼女にしたいジャンプヒロインは、10人中5人がエミアブルでした。
→ ジャンプヒロインランキング|彼女にしたいサクラ・ルキア・禰豆子ら10人の性格タイプ

アナリティカル(意見を聞き、感情を抑える)

落ち着いていて、じっくり考えてから動くタイプ。根拠やデータを大事にして、細かいところまでよく見ています。そのぶん、自分から前に出るのはちょっと苦手です。

  • 大切にしていること:正確さ、筋道、考える時間
  • 苦手なこと:ノリで決めること、根拠のない話
  • 接し方のコツ:資料や根拠をそろえて、考える時間を渡す。その場で返事を求めない

旧作ドラえもんの野比のび太は、このブログではアナリティカルに分けています(新作だとエミアブル寄り)。自分から動くより、昼寝やあやとりで一人で過ごすのが好き。強く主張するのは、ジャイアンやスネ夫にやられてドラえもんに泣きつくときくらいです。

このタイプが登場するテーマ:意地悪なキャラでは、永沢君(ちびまる子ちゃん)など3人がアナリティカルでした。どのタイプも、見方を変えると長所が見えてきます。
→ 意地悪なキャラ16人を性格タイプで分析|ジャイアン・ミンチン院長・ロッテンマイヤーさん

自分や相手のタイプを見分けるには

次の2つを考えてみると、だいたいの見当がつきます。

  1. 話すとき、自分の意見から言う? それとも相手の話を先に聞く?
    主張する→ドライバーかエクスプレッシブ/聞く→エミアブルかアナリティカル
  2. 気持ちが表情や声に出やすい? それとも顔に出にくい?
    表す→エクスプレッシブかエミアブル/抑える→ドライバーかアナリティカル

とはいえ、自分の振る舞いって自分ではなかなか見えないんですよね。開発元(米国のTRACOM社)の診断にも、本人だけが答える版のほかに、まわりの人にも答えてもらう版があって、開発元はそちらをすすめています。気になったら、身近な人に「私ってどう見える?」と聞いてみるのがいちばんの近道です。

タイプは「その人のすべて」じゃない

ソーシャルスタイルの基本の傾向は、割と安定していると考えられています。それでも、同じキャラが作品や場面によって違って見えることはあります。

たとえばドラえもん。旧作のジャイアンは力で押し切るドライバーっぽいのに、2005年4月からのアニメでは、注目されるのを楽しむエクスプレッシブ寄りに描かれているように感じます。ジャイアンの場合は、本人が変わったというより、作品の描かれ方の違いでしょうね。のび太も、旧作のふだんの姿はアナリティカルなのに、映画になると自分から問題に立ち向かうエクスプレッシブのように振る舞います。ファンのあいだで「のび太は映画になるとかっこよくなる」と言われるのは、まさにこの変化なんだと思います。

ソーシャルスタイルには、2つの軸とは別に「柔軟性(バーサティリティ)」という考え方もあります。自分のタイプをわかったうえで、相手に合わせて振る舞いを調整できる力のことです。映画ののび太がいつもと違う顔を見せるのも、この柔軟性に近いのかもしれません。タイプは変えられなくても、伝え方は変えられます。

相性と、苦手な相手との付き合い方

一般に、図で隣り合うタイプとは話が合いやすく、対角にいるタイプとはすれ違いやすいと言われます。

  • ドライバー ⇔ エミアブル:早く決めたいドライバーと、みんなの気持ちを確かめたいエミアブル
  • エクスプレッシブ ⇔ アナリティカル:ノリで進めたいエクスプレッシブと、根拠を固めたいアナリティカル

対角のタイプは、2つの軸がどちらも逆。悪気はなくても「急かされてる」「話を聞いてくれない」と感じやすいんです。そんなときは、相手のタイプの「接し方のコツ」をひとつだけ試してみてください。

相手のタイプ伝えるときに意識すること
ドライバー結論から。短く、選択肢つきで
エクスプレッシブ楽しそうに。相手のアイデアに乗ってから本題へ
エミアブルゆっくり。気持ちや関わる人への配慮を添えて
アナリティカル根拠と手順を示して、考える時間を渡す

このブログでマンガのキャラを分析している理由

実在の人のタイプを勝手に決めて書くのは失礼になりかねないので、このブログではマンガやアニメのキャラで考えています。記事でのタイプ分けは私の考察で、公式の設定ではありません(くわしくは上の「キャラのタイプ分けについて」をどうぞ)。

始めたきっかけや、勉強に使った本はこちらにまとめています。
→ ソーシャルスタイルを学ぶのに読んだ本3冊|マンガのキャラで考え始めたきっかけ

よくある質問

MBTIとは何が違う?

MBTIは、本人の考え方やものの感じ方の好みを、本人の回答からとらえるもの。ソーシャルスタイルは、まわりから見える振る舞いに注目して、コミュニケーションの取り方を考えるために使います。ちなみに、ネットで受けられる無料の16タイプ診断(16Personalitiesなど)は、正式なMBTIとは別物です。

このブログの一部のキャラ記事では「16タイプで考えると」として、ファンとしての推測を添えていますが、公式の設定でも正式な診断でもありません。MBTIはMyers & Briggs Foundationの登録商標です(参考:日本MBTI協会「MBTIとは」)。

タイプは一生変わらない?

基本の傾向は、大きくは変わりにくいと考えられています。ただ、相手や場面に合わせて振る舞いを調整することはできて、その力を「柔軟性」と呼びます。

どのタイプがいちばんいい?

どれがいい・悪いはありません。どのタイプにも得意なことがあって、チームならタイプの違う人がいるほうが役割を分けやすくなります。

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