10人のうち一番多かったのは、気持ちをそのまま表に出す「エクスプレッシブ」の4人でした。TVアニメ『リコリス・リコイル』(原作:Spider Lily、ストーリー原案:アサウラ、キャラクター原案:いみぎむる、監督:足立慎吾、アニメーション制作:A-1 Pictures。2022年7〜9月放送、全13話)の主要キャラ10人を、ソーシャルスタイル(コミュニケーションの取り方で人を4タイプに分ける考え方)で分けた結果です。主人公の錦木千束は、明るさがそのまま行動になる「エクスプレッシブ」。相棒の井ノ上たきなは、感情を抑えて事実と手順で動く「アナリティカル」で、4象限の図ではちょうど対角線の反対側に来ました。この記事では、各キャラをそのタイプに分けた理由と、16タイプで考えるとどれに近いかを紹介します。真島や吉松のように作中で人を傷つける側に立つキャラも同じ基準で分けていますが、タイプ分けはその行いを持ち上げるものではありません。
※この記事は、TVアニメ『リコリス・リコイル』全13話(最終話)までの内容に触れます。
4タイプの特徴はソーシャルスタイルとは?4タイプの特徴と付き合い方で詳しく説明しています。
10人のタイプ一覧

この記事では、TVアニメ本編(全13話)の主要キャラ10人にしぼりました。2025年に配信されたショートムービー『リコリス・リコイル』Friends are thieves of time.(全6話)の内容や、ロボ太・姫蒲など出番が限られるキャラは扱っていません。
| キャラ | ソーシャルスタイル | 16タイプで考えると(筆者の推測) |
|---|---|---|
| 錦木千束 | エクスプレッシブ | ENFP |
| 井ノ上たきな | アナリティカル | ISTJ |
| クルミ | アナリティカル | INTP |
| ミカ | エミアブル | ISFJ |
| 春川フキ | ドライバー | ESTJ |
| 楠木 | ドライバー | ENTJ |
| 吉松シンジ | ドライバー | INTJ |
| 中原ミズキ | エクスプレッシブ | ESFP |
| 乙女サクラ | エクスプレッシブ | ESTP |
| 真島 | エクスプレッシブ | ENTP |
タイプ分けは、作中の言動をもとにした筆者の考察で、公式の設定でも、作者の意図でもありません。タイプに優劣はなく、キャラの良し悪しを決めるものでもないので、推しが意外なタイプでも、ひとつの見方として楽しんでもらえたらうれしいです。「別のタイプでは?」というご意見も歓迎です。
16タイプは、作中の言動から筆者がファンとして推測したものです。本来は本人が質問に答え、結果を自分で確かめるものなので、キャラの性格を楽しむための目安として読んでください。MBTIはMyers & Briggs Foundationの登録商標です。4タイプはまわりから見える振る舞い、16タイプは内面の好みの推測なので、2つがずれて見えるキャラもいます。ネットの無料診断(16Personalitiesなど)は、正式なMBTIとは別のものです。詳しくは日本MBTI協会「MBTIとは」をご覧ください。
ドライバー:春川フキ、楠木、吉松シンジ
春川フキ(ドライバー)
DA本部に所属するファーストリコリスで、現場のリコリスたちを率いる立場です。たきなのかつてのパートナーで、いまはサクラと組んでいます。任務中は短く的確に指示を出し、命令を守らない相手には遠慮なく厳しい言葉を向けます。千束とは顔を合わせるたびに言い合いになりますが、それも互いの実力をわかったうえでのやりとりに見えます。感情を抑えて結果を優先し、はっきり言う振る舞いから、ドライバーに入れました。
規律を守らせ、チームを決めたとおりに動かすところは、ESTJらしいところです。
楠木(ドライバー)
DAの司令で、リコリスたちに任務を命じる立場の人物です。表情をほとんど変えず、組織を守るために必要だと判断したことを、短い言葉で決めていきます。たきなに異動を言い渡したのも楠木です。迷いを見せずに決断し、周りを動かす振る舞いから、ドライバーに入れました。冷たく見える判断の多くは、組織の責任を一人で背負う立場の重さとも読めます。
大きな目的から逆算して、組織をまとめて動かすところは、16タイプで考えるとENTJが近そうです。
吉松シンジ(ドライバー)
才能を持つ子どもたちを支援する「アラン機関」に関わる人物で、千束の命を救った恩人でもあります。吉松の分類は迷いました。いつも穏やかな口調で、声を荒らげることもないので、じっくり考えるアナリティカルにも見えます。それでも、吉松は千束の才能は人を殺すことにあると考え、千束をその「使命」に向かわせようと、自分から周りを動かしていきます。感情を見せないまま、自分の目的に向けて周りを動かす振る舞いを決め手に、ドライバーに入れました。
長い先を見すえて、自分の描いた筋書きどおりに物事を進めようとするところは、INTJが近そうです。
エクスプレッシブ:錦木千束、中原ミズキ、乙女サクラ、真島
錦木千束(エクスプレッシブ)
喫茶リコリコの看板娘で、DA(Direct Attack)に属する少女エージェント「リコリス」のなかでも、トップクラスのファーストリコリスです。「やりたいこと最優先」を口ぐせに、お店ではお客さんとにぎやかに話し、映画やゲームの話になると止まりません。任務でも相手を殺さない弾を使い、自分のやり方を笑顔で通します。うれしい、楽しいといった気持ちが表情と行動にすぐ出て、周りを巻きこんでいく振る舞いから、エクスプレッシブに入れました。明るさの裏で、自分の命と向き合っている場面もあり、その明るさがよけいにまぶしく見えます。
人とのつながりを楽しみ、思いついたことをすぐ形にするところは、16タイプで考えるとENFPが近そうです。
中原ミズキ(エクスプレッシブ)
リコリコの店員で、元はDAの情報部にいた人物です。婚活がうまくいかないと嘆いたり、お酒を飲んで愚痴をこぼしたりと、気持ちを隠さずに口にします。千束とも遠慮のない言い合いをしますが、いざ任務になると情報を集めて車を出し、しっかり仲間を支えます。感情を表に出し、思ったことをそのまま言う振る舞いから、エクスプレッシブに入れました。
その場の楽しさや気持ちを大事にして、まっすぐ反応するところは、ESFPらしいところです。
乙女サクラ(エクスプレッシブ)
DA本部のセカンドリコリスで、フキの相棒として動きます。たきなに強い対抗心を持ち、思ったことを口に出してぶつかっていきます。負けず嫌いで、気持ちが顔と言葉にすぐ出る振る舞いから、エクスプレッシブに入れました。その勢いのよさは、現場でためらわずに動ける強さでもあります。
考えるより先に体が動き、その場の勝負に強いところは、16タイプで考えるとESTPが近そうです。
真島(エクスプレッシブ)
DAと対立するテロリストです。大量の銃を街にばらまき、リコリスたちを襲うなどして、DAが隠してきた存在を世の中にさらそうとします。耳がとても良く、戦いの場でも音から相手の動きを読みます。ねらいについては「バランス」という言葉で語り、敵である千束にもおしゃべりのように話しかけてきます。笑ったり、怒ったり、楽しんだりする気持ちを隠さず、自分の考えを大きな声で語る振る舞いから、エクスプレッシブに入れました。作中で多くの人を傷つける側に立つキャラなので、ここではその行いではなく、人との話し方だけを見ています。
世の中の当たり前を疑い、議論そのものを楽しむところは、16タイプで考えるとENTPが近そうです。
エミアブル:ミカ
ミカ(エミアブル)
喫茶リコリコの店主で、かつてはDAで教官をしていた人物です。千束にとっては育ての親のような存在です。千束やたきなが言い合っていても、まずは静かに話を聞き、コーヒーをいれながら見守ります。大声で指示を出すことはあまりなく、穏やかな表情とひと言で場を落ち着かせ、千束を心配する気持ちは表情ににじませる。その振る舞いから、エミアブルに入れました。千束を思う気持ちが強いぶん、悩む姿も描かれていて、その揺れがミカの人間らしさになっています。
身近な人を大切にし、陰から支えることに力をそそぐところは、16タイプで考えるとISFJが近そうです。
アナリティカル:井ノ上たきな、クルミ
井ノ上たきな(アナリティカル)
DA本部から喫茶リコリコに異動してきたセカンドリコリスです。たきなの分類は迷いました。第1話では、人質になった仲間を助けるために命令を待たずに発砲していて、ここだけ見ると、自分で決めて動くドライバーにも見えます。それでも、ふだんのたきなは表情を大きく変えず、千束に対しても、気持ちより事実と手順で話を進めます。お店の仕事も任務も、まずやり方を確かめてから正確にこなす姿が多いので、この振る舞いを決め手にアナリティカルに入れました。千束と過ごすうちに、少しずつ表情がやわらいでいくのも、たきなの魅力です。
決まりや手順を大事にして、任されたことを着実にやりとげるところは、16タイプで考えるとISTJが近そうです。
クルミ(アナリティカル)
「ウォールナット」の名で知られる天才ハッカーです。命をねらわれたところを千束たちに助けられ、そのままリコリコに住みつきます。ふだんはお店でパソコンに向かい、話すときも短く、淡々としています。感情を大きく見せず、調べた情報で仲間を助ける振る舞いから、アナリティカルに入れました。ときどき見せる子どもっぽいわがままも、リコリコの空気になじんでいるしるしに見えます。
ひとりで考え、仕組みを解き明かすことに夢中になるところは、INTPらしいところです。
喫茶リコリコ・DA・敵側で比べると
| グループ | ドライバー | エクスプレッシブ | エミアブル | アナリティカル | 計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 喫茶リコリコ | 0 | 2 | 1 | 2 | 5 |
| DA | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 |
| DAの外で動く人 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 |
| 計 | 3 | 4 | 1 | 2 | 10 |
喫茶リコリコの5人には、ドライバーがひとりもいませんでした。上から指示を出す人がいなくても回っているのは、エミアブルのミカが見守り、エクスプレッシブの千束とミズキが場を明るくし、アナリティカルのたきなとクルミが手堅く支えているからに見えます。命令で動くDAから来たたきなが、ここで少しずつ変わっていくのも、お店の空気があってこそかもしれません。
反対にDAの3人は、ドライバーが2人にエクスプレッシブが1人で、全員が「意見を主張する」側でした。命令と結果がはっきりしている組織らしい顔ぶれです。リコリコとDAの空気の違いが、タイプの分布にもそのまま出ているように見えて、おもしろいところです。
千束とたきなは、対角線の反対どうし
千束はエクスプレッシブ、たきなはアナリティカル。4象限の図では、ちょうど対角線の反対側にいます。気持ちをすぐ表に出して動く千束と、感情を抑えて確かめてから動くたきなは、ふつうなら話がかみ合いにくい組み合わせです。
それでも2人がいい相棒になっていくのは、お互いが持っていないものを相手に見つけているからに見えます。たきなは千束の自由さにふり回されながら「やりたいこと」を考えるようになり、千束はたきなのまっすぐさに助けられる。タイプが正反対でも、いや正反対だからこそ、いい関係になれる。そんな見方で見返すと、リコリコでの何気ないやりとりも、また違って見えてきます。
まとめ:にぎやかな千束と、まっすぐなたきな
10人のうち、エクスプレッシブが4人で一番多く、ドライバーが3人、アナリティカルが2人、エミアブルが1人でした。千束やミズキのように、気持ちをそのまま口にするキャラがいることが、銃撃戦のある物語のなかで、作品の明るさにつながっているように見えます。
喫茶リコリコにはドライバーがいない一方で、DAの3人はそろって「意見を主張する」側でした。命令で動く組織と、それぞれの「やりたいこと」を大事にするお店。千束とたきなの関係だけでなく、2つの場所の空気の違いにも注目して見返すと、また新しい発見がありそうです。


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