天才的な頭脳を、人を困らせるために使うバカ王子は、思いつきで騒ぎを起こして自分がいちばん楽しむ「エクスプレッシブ」でした。『レベルE』(冨樫義博、集英社『週刊少年ジャンプ』で1995〜1997年に連載、全3巻)の主要キャラ13人を、ソーシャルスタイル(コミュニケーションの取り方で人を4タイプに分ける考え方)で分けた結果です。この記事では、各キャラをそのタイプに分けた理由と、16タイプで考えるとどれに近いかを紹介します。そのあと、王子に振り回される人たちのタイプと、王子の悪ふざけで生まれたカラーレンジャーについて考えます。
※この記事は、「バカ王子・結婚編」の途中(結末は書きません)までの内容に触れます。
4タイプの特徴はソーシャルスタイルとは?4タイプの特徴と付き合い方で詳しく説明しています。
13人のタイプ一覧

| キャラ | ソーシャルスタイル | 16タイプで考えると(筆者の推測) |
|---|---|---|
| モハン=キ=エト・ドグラ | ドライバー | ESTJ |
| 清水良樹 | ドライバー | ESTJ |
| バカ王子(バカ=キ=エル・ドグラ) | エクスプレッシブ | ENTP |
| クラフト隊長 | エクスプレッシブ | ESTJ |
| 筒井雪隆 | エクスプレッシブ | ESTP |
| 江戸川美歩 | エクスプレッシブ | ENFP |
| 百池治 | エクスプレッシブ | ESFP |
| 横田国光 | エミアブル | ISFJ |
| サド隊員 | アナリティカル | INTP |
| コリン隊員 | アナリティカル | ISTJ |
| ルナ=ミ=マド・マグラ | アナリティカル | INTJ |
| 赤川太陽 | アナリティカル | ISTJ |
| 黛真夜 | アナリティカル | INTP |
タイプ分けは、作中の言動をもとにした筆者の考察で、公式の設定でも、作者の意図でもありません。タイプに優劣はなく、キャラの良し悪しを決めるものでもないので、推しが意外なタイプでも、ひとつの見方として楽しんでもらえたらうれしいです。「別のタイプでは?」というご意見も歓迎です。
16タイプは、作中の言動から筆者がファンとして推測したものです。本来は本人が質問に答え、結果を自分で確かめるものなので、キャラの性格を楽しむための目安として読んでください。MBTIはMyers & Briggs Foundationの登録商標です。4タイプはまわりから見える振る舞い、16タイプは内面の好みの推測なので、2つがずれて見えるキャラもいます。ネットの無料診断(16Personalitiesなど)は、正式なMBTIとは別のものです。詳しくは日本MBTI協会「MBTIとは」をご覧ください。
ドライバー:モハン=キ=エト・ドグラ、清水良樹
モハン=キ=エト・ドグラ(ドライバー)
ドグラ星の第2王子で、バカ王子の弟です。まじめでまっすぐな性格で、民衆からの信頼も厚い人物です。兄を支えるのが自分の役目だと考えています。モハンの分類は迷いました。兄を支えようとする姿は、エミアブルにも見えます。けれど、モハンは兄の言いなりになるわけではなく、自分が正しいと思うことをはっきり言って動きます。この振る舞いを決め手に、ドライバーに入れました。
王族としての責任を引き受け、筋を通して動くところは、16タイプで考えるとESTJが近そうです。
清水良樹(ドライバー)
王子の悪ふざけで結成された小学生の5人組、原色戦隊カラーレンジャーの一人で、ブルー(水)です。正直な性格で、5人の中心になっていきます。迷ったときも自分で決めて仲間を引っぱるので、ドライバーに入れました。
仲間をまとめ、やるべきことを進めていくところから、ESTJに近いと考えます。
エクスプレッシブ:バカ王子(バカ=キ=エル・ドグラ)、クラフト隊長、筒井雪隆、江戸川美歩、百池治
バカ王子(バカ=キ=エル・ドグラ)(エクスプレッシブ)
ドグラ星の第1王子で、この作品の主人公です。天才的な頭脳を持っていますが、その頭脳を、人が困ったり悩んだりする姿を見て楽しむために使います。ただ、命に関わる危険は避けるように気を配っています。思いつきで騒ぎを起こし、自分がいちばん楽しむので、エクスプレッシブに入れました。
頭の回転が速く、ルールや常識をおもしろがってひっくり返すところは、16タイプで考えるとENTPが近そうです。
クラフト隊長(エクスプレッシブ)
王子を守る王立護衛軍の隊長です。まじめな性格で、王子の悪だくみには正面から反対します。それでも、いつも振り回され、怒りを爆発させてしまいます。クラフトの分類は迷いました。まじめに筋を通そうとするところは、ドライバーにも見えます。けれど、物語の中でいちばんよく見せるのは、怒りもあせりも、そのまま声と顔に出す姿です。この振る舞いを決め手に、エクスプレッシブに入れました。
規律を守り、任務をきちんと果たそうとするところから、16タイプならESTJと見ました。4タイプと16タイプでは見ている軸が違うので、ずれることもあります。
筒井雪隆(エクスプレッシブ)
将来を期待される高校球児です。短気な性格で、部屋に住みついた王子に一方的にからかわれます。腹が立てばすぐに言い返し、気持ちがそのまま態度に出るので、エクスプレッシブに入れました。
考えるより先に体と口が動くところから、ESTPに近いと考えます。
江戸川美歩(エクスプレッシブ)
雪隆の隣の部屋に住む同級生です。行動力があり、オカルトにくわしく、騒ぎには自分から首を突っこんでいきます。2022年の表では、雪隆たちと打ちとけていく人なつっこさからエミアブルにしていました。けれど、好奇心のままに自分から動いていく姿のほうを決め手に、エクスプレッシブに見直しました。
おもしろそうなことに目を輝かせ、まっすぐ飛びこんでいくところは、16タイプで考えるとENFPが近そうです。
百池治(エクスプレッシブ)
カラーレンジャーの一人で、ホワイト(癒し)です。大金持ちの家の子で、自分のことをプレイボーイだと言っています。自分を目立たせることを楽しむので、エクスプレッシブに入れました。
その場を楽しみ、自分を見せることが好きなところから、ESFPに近いと考えます。
エミアブル:横田国光
横田国光(エミアブル)
カラーレンジャーの一人で、イエロー(光)です。横田の分類は、いちばん迷いました。清水とは喧嘩友達で、よく言い合っています。ただ、5人の中で自分から前に出る場面は多くなく、作中の言動からは、どのタイプとも決めにくいキャラです。ほかの4人が、仲間を引っぱる、目立つことを楽しむ、きちんとしている、マイペースと、それぞれはっきりしているので、5人の中で残る役回りとして、エミアブルに入れました。根拠の弱い分類なので、別の見方も十分にありえます。
目立とうとせず、5人の中で自分の場所にいるところから、16タイプならISFJと見ました。ここも推測の度合いが強い分類です。
アナリティカル:サド隊員、コリン隊員、ルナ=ミ=マド・マグラ、赤川太陽、黛真夜
サド隊員(アナリティカル)
王立護衛軍の隊員で、冷静で理知的な生態学者です。地球や異星人の生態を解説する役で、落ちこんだクラフトをはげますこともあります。2022年の表では、感情に流されず言うべきことを言い切るところからドライバーにしていました。けれど、感情を表に出さず、知識をもとに筋道を立てて話す姿を決め手に、アナリティカルに見直しました。
知識をもとに物事のしくみを読み解くところは、16タイプで考えるとINTPが近そうです。
コリン隊員(アナリティカル)
王立護衛軍の隊員です。護衛の中では常識人で、目立つ場面はあまり多くありません。ミーハーな一面もあります。コリンの分類も迷いました。ミーハーなところは、エクスプレッシブにも見えます。けれど、ふだんは騒ぎから一歩引いて、常識の側から状況を見ています。この振る舞いを決め手に、アナリティカルに入れました。
常識を守り、自分の仕事を淡々とこなすところから、ISTJに近いと考えます。
ルナ=ミ=マド・マグラ(アナリティカル)
マグラ星の王女で、王子の許嫁です。王子に負けない頭脳を持ち、王子と頭脳戦でわたり合います。感情に流されず、先の先まで読んで手を打つので、アナリティカルに入れました。
先を見通して計画を立て、冷静に実行するところは、16タイプで考えるとINTJが近そうです。
赤川太陽(アナリティカル)
カラーレンジャーの一人で、レッド(炎)です。眼鏡をかけた委員長タイプの少年です。赤川の分類も迷いました。キレると何をするかわからないところは、エクスプレッシブにも見えます。けれど、ふだんはきちんとした委員長として、ルールや手順を気にかけます。いちばんよく見せるこの振る舞いを決め手に、アナリティカルに入れました。
決まりを大事にし、きちんと物事を進めたがるところから、16タイプならISTJと見ました。
黛真夜(アナリティカル)
カラーレンジャーの一人で、ブラック(闇)です。マイペースで、知的な少年です。周りに流されず、自分のペースで考えて動くので、アナリティカルに入れました。
ひとりで考えをめぐらせ、自分の興味を深めるところは、INTPらしいところです。
考察:王子に振り回される人たちは、タイプで反応が違う
王子のいたずらに振り回される人は、たくさん出てきます。けれど、その受け止め方は、タイプによってずいぶん違います。
エクスプレッシブのクラフトと雪隆は、怒りをそのまま王子にぶつけます。同じエクスプレッシブの美歩は、怒るより先に、おもしろがって騒ぎに飛びこんでいきます。一方、アナリティカルのサドは、起きていることを落ち着いて解説し、クラフトをはげます。
王子にとって、いちばんからかいがいがあるのは、気持ちがすぐ顔に出るクラフトや雪隆なのかもしれません。反応がそのまま返ってくる相手ほど、王子のいたずらはおもしろくなるからです。ここに書いたのは、見える振る舞いから考えた、ひとつの読み方です。
考察:ルナは、王子と同じ土俵に立てる人
その王子と、頭脳で正面からわたり合うのが、アナリティカルのルナです。思いつきで動いて、その場を楽しむ王子に対して、ルナは感情に流されず、先の先まで読んで手を打ちます。
王子にからかわれる人たちの多くは、怒ったり驚いたりして、王子の思いどおりに反応してしまいます。ルナはそうならず、落ち着いて次の手を考えます。だからこそ、王子と同じ土俵に立てるのかもしれません。
考察:カラーレンジャーには、4つのタイプがそろっているかもしれない
| キャラ | ソーシャルスタイル | 16タイプで考えると(筆者の推測) |
|---|---|---|
| 清水良樹 | ドライバー | ESTJ |
| 百池治 | エクスプレッシブ | ESFP |
| 横田国光 | エミアブル | ISFJ |
| 赤川太陽 | アナリティカル | ISTJ |
| 黛真夜 | アナリティカル | INTP |
王子の悪ふざけで結成された小学生の5人組、カラーレンジャーを見てみると、4人のタイプははっきりしています。中心になって仲間を引っぱる清水はドライバー、目立つことを楽しむ百池はエクスプレッシブ、委員長の赤川とマイペースな黛はアナリティカルです。
決めにくいのが横田です。横田をエミアブルと見れば、5人で4つのタイプがそろいます。ほかの4人がはっきりしているぶん、残る役回りとして、横田がその席に落ち着く。チームの中のタイプは、一人ひとりの性格だけでなく、周りとの組み合わせで見えてくるものなのかもしれません。
王子は、5人をおもしろ半分に集めただけでした。それでも、タイプのそろったチームに見えるのは、偶然なのか、王子の天才的な人選なのか。そう考えながら読み返すと、5人のやりとりがまた違って見えてきます。
まとめ:王子は、反応が返ってくる相手を選んでいるのかもしれない
13人のうち5人がエクスプレッシブ、5人がアナリティカルでした。主人公のバカ王子は、思いつきで騒ぎを起こすエクスプレッシブです。
王子に振り回される人たちの多くは、気持ちがすぐ顔に出るタイプでした。その中で、落ち着いて先を読むルナだけが、王子と同じ土俵に立ちます。タイプで見ると、レベルEの騒ぎが「誰を相手に起きているか」も見えてくる作品です。


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