壊れたものを直す力で、ふるさとの杜王町を守る東方仗助は、人の気持ちを受け止める「エミアブル」でした。第3部の主人公・承太郎がドライバーだったのとは、対照的です。『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦、集英社)の第4部「ダイヤモンドは砕けない」(『週刊少年ジャンプ』で1992〜1995年に連載、単行本29〜46巻。シリーズは現在『ウルトラジャンプ』で第9部を連載中)のキャラ14人を、ソーシャルスタイル(コミュニケーションの取り方で人を4タイプに分ける考え方)で分けた結果です。この記事では、各キャラをそのタイプに分けた理由と、16タイプで考えるとどれに近いかを紹介します。
※この記事は、第4部の最後までの内容に触れます。
4タイプの特徴はソーシャルスタイルとは?4タイプの特徴と付き合い方で詳しく説明しています。
14人のタイプ一覧

| キャラ | ソーシャルスタイル | 16タイプで考えると(筆者の推測) |
|---|---|---|
| 岸辺露伴 | ドライバー | INTJ |
| 空条承太郎 | ドライバー | ISTP |
| 吉良吉影 | ドライバー | ISTJ |
| 虹村形兆 | ドライバー | ESTJ |
| 山岸由花子 | エクスプレッシブ | ESFJ |
| 音石明 | エクスプレッシブ | ESTP |
| 噴上裕也 | エクスプレッシブ | ESFP |
| 東方仗助 | エミアブル | ESFP |
| 虹村億泰 | エミアブル | ISFP |
| 矢安宮重清 | エミアブル | ISFP |
| 杉本鈴美 | エミアブル | ISFJ |
| 広瀬康一 | アナリティカル | ISFJ |
| 川尻早人 | アナリティカル | INTP |
| トニオ・トラサルディー | アナリティカル | ISTJ |
タイプ分けは、作中の言動をもとにした筆者の考察で、公式の設定でも、作者の意図でもありません。タイプに優劣はなく、キャラの良し悪しを決めるものでもないので、推しが意外なタイプでも、ひとつの見方として楽しんでもらえたらうれしいです。「別のタイプでは?」というご意見も歓迎です。
16タイプは、作中の言動から筆者がファンとして推測したものです。本来は本人が質問に答え、結果を自分で確かめるものなので、キャラの性格を楽しむための目安として読んでください。MBTIはMyers & Briggs Foundationの登録商標です。4タイプはまわりから見える振る舞い、16タイプは内面の好みの推測なので、2つがずれて見えるキャラもいます。ネットの無料診断(16Personalitiesなど)は、正式なMBTIとは別のものです。詳しくは日本MBTI協会「MBTIとは」をご覧ください。
ドライバー:岸辺露伴、空条承太郎、吉良吉影、虹村形兆
岸辺露伴(ドライバー)
杜王町に住む人気漫画家です。人を本にして記憶を読むスタンド「ヘブンズ・ドアー」を使います。作品のリアリティのためなら危ない取材もいといません。頼まれても気に入らなければ「だが断る」と言い切ります。自分の考えで決めて動くので、ドライバーに入れました。
自分の作品という目的に向かって、迷わず動くところは、16タイプで考えるとINTJが近そうです。
空条承太郎(ドライバー)
第3部の主人公で、第4部では海洋学者として登場します。祖父ジョセフの隠し子である仗助に会うため、杜王町を訪れました。年下の仗助たちに状況を説明し、冷静に指示を出して町に潜む危険を追います。自分で決めて動くので、第3部と同じくドライバーに入れました。
落ち着いて状況を読み、必要な手だけを打つところから、ISTPに近いと考えます。
吉良吉影(ドライバー)
杜王町に潜む殺人鬼で、触れたものを爆弾に変えるスタンド「キラークイーン」を使います。植物の心のような、平穏な人生を望むと語りながら、その裏で多くの人の命を奪ってきました。その身勝手な行いは、決して許されるものではありません。感情を表に出さず、自分の決めたルールどおりに動くので、ドライバーに入れました。
決まった習慣を崩さず、几帳面に暮らすところは、16タイプで考えるとISTJが近そうです。
虹村形兆(ドライバー)
億泰の兄で、小さな兵隊の軍団を操るスタンド「バッド・カンパニー」を使います。父親のことで、ある目的を抱えて、「弓と矢」で町の人をスタンド使いにしていました。矢に射られて命を落とした人もいて、その行いは多くの人を巻きこむものでした。弟の億泰にも命令口調で接し、自分の計画どおりに物事を進めます。自分で決めて人を動かすので、ドライバーに入れました。
計画を立て、きっちり仕切って進めるところから、ESTJに近いと考えます。
エクスプレッシブ:山岸由花子、音石明、噴上裕也
山岸由花子(エクスプレッシブ)
康一に一途な思いを寄せる同級生で、髪を自在に操るスタンド「ラブ・デラックス」を使います。思いが強すぎて、康一を強引に自分のそばに置こうとしたこともありましたが、のちに康一とまっすぐ向き合う関係を築いていきます。好きという気持ちも怒りも、まっすぐ表に出すので、エクスプレッシブに入れました。
好きな人への思いを、全力で行動に移すところから、ESFJに近いと考えます。
音石明(エクスプレッシブ)
ロックギタリストで、電気の中を移動するスタンド「レッド・ホット・チリ・ペッパー」を使います。目立つことが大好きで、自分の力を見せつけるように承太郎たちを狙います。形兆の命を奪ったのも音石で、その身勝手な行いは笑ってすませられるものではありません。自分を大きく見せ、気分のままに動くので、エクスプレッシブに入れました。
勢いで動き、派手な勝負を楽しむところは、16タイプで考えるとESTPが近そうです。
噴上裕也(エクスプレッシブ)
においで相手を追うスタンド「ハイウェイ・スター」を使う青年です。いつも女の子たちに囲まれ、自分の見た目に自信たっぷりです。目立つことを楽しみ、気持ちを隠さないので、エクスプレッシブに入れました。
人に囲まれて、その場を楽しむところから、ESFPに近いと考えます。
エミアブル:東方仗助、虹村億泰、矢安宮重清、杉本鈴美
東方仗助(エミアブル)
第4部の主人公で、杜王町に住む高校生です。ジョセフ・ジョースターの息子で、壊れたものや傷を直すスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」を使います。仗助の分類は迷いました。自慢の髪型をけなされると、人が変わったように怒りだすところは、エクスプレッシブにも見えます。けれど、ふだんの仗助は、友だちや町の人の話をよく聞き、困っている人に手を貸します。人に合わせて支える、いちばんよく見せる振る舞いを決め手に、エミアブルに入れました。
その場を楽しみ、気のいい仲間と過ごすところは、16タイプで考えるとESFPが近そうです。4タイプと16タイプでは見ている軸が違うので、ずれることもあります。
虹村億泰(エミアブル)
仗助の同級生で、空間ごと削り取るスタンド「ザ・ハンド」を使います。考えるのが苦手で、長いあいだ兄の形兆の言うことに従ってきました。仗助と出会ってからは、仗助を信じて一緒に動きます。自分で方針を決めるより、信じた人に合わせて動くので、エミアブルに入れました。
気持ちに正直で、仲間への情が厚いところから、ISFPに近いと考えます。
矢安宮重清(エミアブル)
「重ちー」と呼ばれる中学生で、小さな群れのスタンド「ハーヴェスト」を使います。町じゅうの小銭を集めるような、お金に正直なところもあります。けれど、家族を大事にし、仲良くなった仗助たちにも素直に気持ちを向けます。人に寄りそう振る舞いから、エミアブルに入れました。
自分の気持ちに素直に動くところは、16タイプで考えるとISFPが近そうです。
杉本鈴美(エミアブル)
杜王町の「振り向いてはいけない小道」にいる、幽霊の少女です。15年前、幼いころの露伴を守り、自分は命を落としました。それからもずっと、町の人を案じて見守り続けています。人を思って動く振る舞いから、エミアブルに入れました。
長いあいだ、静かに町の人を守ろうとするところから、ISFJに近いと考えます。
アナリティカル:広瀬康一、川尻早人、トニオ・トラサルディー
広瀬康一(アナリティカル)
仗助の同級生で、音を文字にして相手に貼りつけるスタンド「エコーズ」を使います。はじめは気が弱く、事件に巻きこまれる側でしたが、少しずつ自分の力で立ち向かうようになります。それでも、まず周りをよく見て、考えてから動く姿勢は変わりません。感情を抑えて考えて動くので、アナリティカルに入れました。
周りを気づかい、自分の役目を果たそうとするところは、16タイプで考えるとISFJが近そうです。
川尻早人(アナリティカル)
杜王町に住む小学生です。ある日から父の様子が変わったことに気づき、ビデオカメラで家の中を観察して、その正体を確かめようとします。大人にも言えないことを、ひとりで見て考えて動くので、アナリティカルに入れました。
観察から手がかりを集め、筋道を立てるところから、16タイプならINTPと見ました。
トニオ・トラサルディー(アナリティカル)
杜王町でイタリア料理店を開くシェフです。食べた人の体の不調を治す料理をつくるスタンド「パール・ジャム」を使います。料理と衛生に対するこだわりは強く、一皿ずつ、お客の体を見きわめて料理を出します。感情より、決めた手順と正確さを大切にするので、アナリティカルに入れました。
手順と品質を守り、ていねいに仕事をするところは、ISTJらしいところです。
考察:承太郎から仗助へ、主人公のタイプはなぜ変わったのか
第3部の主人公・承太郎はドライバーでした。母を救うため、自分で決めて、エジプトまでDIOを倒す旅に出ます。旅の物語では、行き先を決め、迷わず進む人が物語を引っぱります。
第4部の主人公・仗助は、エミアブルです。第4部の舞台は、仗助が生まれ育った杜王町です。旅に出るのではなく、ふだんの町に潜む危険から、友だちや家族、町の人を守る物語。その物語の中心には、人の話を聞き、困っている人に手を貸す人がいました。物語の形が、主人公に求められるタイプを変えたのかもしれません。
おもしろいのは、敵の吉良吉影も、平穏な人生を望んでいることです。ただ、吉良の平穏は、自分ひとりのためのもので、そのために人の命を奪います。仗助が守ろうとしたのは、町のみんなの平穏でした。4象限図でも対角にいる、正反対のタイプの2人。同じ「平穏」でも、誰のためのものかで、まったく違う道になる。ここに書いたのは、見える振る舞いから考えた、ひとつの読み方です。
まとめ:受け止める主人公が守った町
14人のうち、ドライバーとエミアブルが4人ずつ、アナリティカルとエクスプレッシブが3人ずつと、4つのタイプがほぼ均等にそろいました。にぎやかな杜王町らしい顔ぶれです。
その中心にいるのが、エミアブルの仗助です。自分で決めて進む承太郎や露伴、気持ちをぶつけてくる由花子や音石。いろいろなタイプの人を受け止めながら、仗助は町を守っていきます。


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