『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人、作画:アベツカサ/週刊少年サンデー)の主要キャラ7人をソーシャルスタイル(コミュニケーションの取り方で人を4タイプに分ける考え方)で分けると、3人が「ドライバー」でした。フリーレン、フェルン、アイゼンの3人で、感情をあまり表に出さず、自分のペースで物事を決めるタイプです。勇者ヒンメルは、仲間の気持ちを受け止める「エミアブル」に入りました。この記事では、各キャラをそのタイプに分けた理由と、16タイプで考えるとどれに近いかを紹介します。
※この記事は、アニメ第1期までの内容に触れます。
4タイプの特徴はソーシャルスタイルとは?4タイプの特徴と付き合い方で詳しく説明しています。
7人のタイプ一覧

| キャラ | ソーシャルスタイル | 16タイプで考えると(筆者の推測) |
|---|---|---|
| フリーレン | ドライバー | INTP |
| フェルン | ドライバー | ISTJ |
| アイゼン | ドライバー | ISTP |
| シュタルク | アナリティカル | ISFP |
| ハイター | アナリティカル | INFP |
| ザイン | エクスプレッシブ | ENFP |
| ヒンメル | エミアブル | ENFJ |
タイプ分けは、作中の言動をもとにした筆者の考察で、公式の設定でも、作者の意図でもありません。タイプに優劣はなく、キャラの良し悪しを決めるものでもないので、推しが意外なタイプでも、ひとつの見方として楽しんでもらえたらうれしいです。「別のタイプでは?」というご意見も歓迎です。
16タイプは、作中の言動から筆者がファンとして推測したものです。本来は本人が質問に答え、結果を自分で確かめるものなので、キャラの性格を楽しむための目安として読んでください。MBTIはMyers & Briggs Foundationの登録商標です。4タイプはまわりから見える振る舞い、16タイプは内面の好みの推測なので、2つがずれて見えるキャラもいます。ネットの無料診断(16Personalitiesなど)は、正式なMBTIとは別のものです。詳しくは日本MBTI協会「MBTIとは」をご覧ください。
ドライバー:フリーレン・フェルン・アイゼン
フリーレン(ドライバー)
千年以上を生きるエルフの魔法使いです。勇者一行として魔王を倒したあとも、好きな魔法を集める旅をのんびり続けていました。ヒンメルの葬儀で涙を流したあと、人を知るための旅に出るのも、誰かに言われたからではなく自分で決めたことでした。気持ちは顔に出にくいのに、行き先と寄り道ははっきり自分で選ぶ。この「感情は控えめ、主張ははっきり」がドライバーの特徴です。
16タイプで考えると、INTPが近そうです。役に立つかどうかより、面白いかどうかで魔導書を選ぶところに、論理と好奇心を大事にするINTPらしさが出ています。
フェルン(ドライバー)
ハイターに育てられ、フリーレンの弟子になった魔法使いです。寝坊するフリーレンを起こし、旅の段取りを決め、不満があると黙ってむくれます。年上の師匠にも、言うべきことははっきり言います。感情を大きく出さずに場を動かすので、ドライバーに入れました。
決まりごとや約束を大事にして、毎日の修行を欠かさないところは、責任感の強いISTJに近いと考えます。
アイゼン(ドライバー)
勇者一行の戦士で、ドワーフです。口数は少なく、必要なことだけを短く言います。弟子のシュタルクをフリーレンに託すときも、長い説明はしません。言葉より行動で示すところがドライバーらしい点です。
体を張って目の前の問題を片づける実務肌なので、16タイプならISTPと見ました。
アナリティカル:シュタルク・ハイター
シュタルク(アナリティカル)
アイゼンの弟子の戦士です。実力は十分なのに、強敵を前にすると、自分には無理だと考え込みます。怖さを口にしながらも、勝てる道を考え抜いてから前に出る。勢いで飛び込まず、慎重に考えてから動くところが、アナリティカルに分けた理由です。
自分を大きく見せず、仲間を思って動くところは、穏やかなISFPに近そうです。
ハイター(アナリティカル)
勇者一行の僧侶です。酒好きで笑ってごまかすところがあり、フリーレンからは「生臭坊主」と呼ばれていました。それでいて、戦災孤児のフェルンを引き取って育てました。自分の気持ちは冗談でぼかし、相手のためになることを黙って考え抜くので、アナリティカルに入れました。
表向きは軽くても、内側に強い信念を持っているところから、16タイプならINFPと考えます。
エクスプレッシブ:ザイン
ザイン(エクスプレッシブ)
村で暮らしていた僧侶で、旅の途中で一行に加わります。思ったことをそのまま口にし、フェルンとシュタルクのぎくしゃくした関係にもすぐ口を出します。感情が表に出やすく、場の空気を動かすので、エクスプレッシブに入れました。のちに親友の戦士を追って別の旅路へ向かう、一時的な仲間です。
人と話すのが好きで、気持ちのままに動くところは、明るいENFPらしいところです。
エミアブル:ヒンメル
ヒンメル(エミアブル)
魔王を倒した勇者です。寄り道ばかりのフリーレンにも嫌な顔をせず付き合い、仲間がやりたいことを優先しました。自分の意見を押し通すより、相手の気持ちを受け止めて一緒に楽しむ人です。人の話を聞き、感情も素直に見せるので、エミアブルに入れました。
実は、ヒンメルはエクスプレッシブとエミアブルのどちらにするか、かなり迷いました。自称イケメンの目立ちたがり屋で、冗談で仲間を笑わせるところは、場を引っぱるエクスプレッシブの顔です。立ち寄った村々に自分の銅像を残すのも、目立ちたがりに見えます。けれど、その一番の理由は、未来のフリーレンを一人ぼっちにしないためでした(アニメ第1期第7話)。仲間の気持ちを先回りして大事にする姿は、エミアブルそのものです。ヒンメルは、場面に合わせて2つの顔を使い分けていたのかもしれません。
仲間ひとりひとりを大事にし、周りを自然と温かくするところから、16タイプならENFJが近そうです。
フェルンとフリーレンは、ドライバー同士の師弟
フリーレンとフェルンは、どちらもドライバーです。2人とも感情を大きく出さず、言いたいことは短くはっきり言います。宝箱を見つけると、罠のミミックかもしれないと分かっていても開けたがるフリーレン。それを止めきれず、あきれながら引っぱり出すフェルン。師匠と弟子でありながら、どちらかが一方的に従う関係ではなく、自分で決める人同士が遠慮なくぶつかれる関係です。
ドライバー同士の組み合わせは、ぶつかりやすい反面、言葉が少なくても話が早いという良さがあります。2人のやり取りが淡々としているのに心地よいのは、この相性のおかげかもしれません。
場をほぐす2人、ヒンメルとザインはタイプが違う
一行の空気をやわらげる役は、勇者パーティーではヒンメルが、ザインが一行にいた間はザインが担っていました。ただ、2人のタイプは違います。ヒンメルは仲間の気持ちを受け止めて場を温める、エミアブル寄りの人。ザインは、フェルンとシュタルクのぎくしゃくにも遠慮なく口を出し、大人の目線で場をほぐすエクスプレッシブです。
同じ「場をほぐす役」でも、聞いて和ませるか、言って動かすか。そのやり方の違いが、2つのパーティーの空気の違いにも表れているように見えます。
タイプが欠けていても、いいチームはある
魔王を倒した勇者ヒンメル一行の4人は、ヒンメルがエミアブル、フリーレンとアイゼンがドライバー、ハイターがアナリティカルです。4タイプのうち、エクスプレッシブが1人もいません。
それでも一行は、10年の旅で魔王を倒しました。4タイプがそろっていなくても、足りない役回りを誰かが補えば、チームは回ります。この一行では、エミアブルとエクスプレッシブの間にいるヒンメルが、聞き役と盛り上げ役を兼ねていたように見えます。チームのバランスは、タイプの数がそろっているかより、お互いの足りないところを補い合えるかで決まるのかもしれません。全タイプがそろうチームについては、別の記事でも考えています。→ 最強のチームは本当に全タイプが存在するのか考える。
まとめ:ドライバーが多いパーティーは「言わなくても通じる」
7人中3人がドライバーで、エミアブルはヒンメルだけでした。フリーレン一行の会話が淡々としていて、気持ちが言葉になるまで時間がかかるのは、このタイプの偏りも理由の1つかもしれません。言葉にしなくても通じ合う一方で、すれ違いもドライバーらしく静かに起きる。そこがこの作品の味わいです。
ドライバーの多いチームは決めるのが速い反面、気持ちの話を後回しにしがちです。あなたのチームの「ヒンメル役」は誰でしょうか。


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