月をめざす兄弟、六太と日々人は、2人とも人を受け止める「エミアブル」でした。『宇宙兄弟』(小山宙哉、講談社『モーニング』連載、全46巻で完結)の主要キャラ13人を、ソーシャルスタイル(コミュニケーションの取り方で人を4タイプに分ける考え方)で分けた結果です。エミアブルは兄弟の仲間たちも含めて5人でいちばん多く、次に多いのが、ベテラン宇宙飛行士など、自分で決めて動く「ドライバー」と、気持ちを表に出す「エクスプレッシブ」の3人ずつでした。この記事では、各キャラをそのタイプに分けた理由と、16タイプで考えるとどれに近いかを紹介します。
※この記事は、アニメ版(全99話)までの内容に触れます。
4タイプの特徴はソーシャルスタイルとは?4タイプの特徴と付き合い方で詳しく説明しています。
13人のタイプ一覧

| キャラ | ソーシャルスタイル | 16タイプで考えると(筆者の推測) |
|---|---|---|
| 新田零次 | ドライバー | INTJ |
| エディ・ジェイ | ドライバー | ESTJ |
| 吾妻滝生 | ドライバー | INTJ |
| 古谷やすし | エクスプレッシブ | ESFP |
| ピコ・ノートン | エクスプレッシブ | ESTP |
| デニール・ヤング | エクスプレッシブ | ESTP |
| 南波六太 | エミアブル | ENFP |
| 南波日々人 | エミアブル | ESFP |
| 真壁ケンジ | エミアブル | ISFJ |
| ブライアン・ジェイ | エミアブル | ENFJ |
| 福田直人 | エミアブル | ISFJ |
| 伊東せりか | アナリティカル | INFJ |
| 金子シャロン | アナリティカル | INFJ |
タイプ分けは、作中の言動をもとにした筆者の考察で、公式の設定でも、作者の意図でもありません。タイプに優劣はなく、キャラの良し悪しを決めるものでもないので、推しが意外なタイプでも、ひとつの見方として楽しんでもらえたらうれしいです。「別のタイプでは?」というご意見も歓迎です。
16タイプは、作中の言動から筆者がファンとして推測したものです。本来は本人が質問に答え、結果を自分で確かめるものなので、キャラの性格を楽しむための目安として読んでください。MBTIはMyers & Briggs Foundationの登録商標です。4タイプはまわりから見える振る舞い、16タイプは内面の好みの推測なので、2つがずれて見えるキャラもいます。ネットの無料診断(16Personalitiesなど)は、正式なMBTIとは別のものです。詳しくは日本MBTI協会「MBTIとは」をご覧ください。
ドライバー:新田零次・エディ・ジェイ・吾妻滝生
新田零次(ドライバー)
選抜試験で六太と同じ班になった受験者です。最初は人を寄せつけず、言葉も鋭く、自分の考えをはっきり言います。そのぶん、判断は冷静で筋が通っています。感情を見せずに自分で決めて動くので、ドライバーに入れました。
物事を冷静に見きわめ、自分の基準で結論を出すところから、INTJに近いと考えます。
エディ・ジェイ(ドライバー)
NASAのベテラン宇宙飛行士で、ブライアンの兄です。経験に裏打ちされた判断で、チームをまとめて引っぱります。言うべきことははっきり言い、迷いを見せないので、ドライバーに入れました。
経験とルールを大切にしながら、現場を率いるところは、ESTJらしいところです。
吾妻滝生(ドライバー)
JAXAの先輩宇宙飛行士です。口数が少なく、表情もあまり変わらないため、近寄りがたく見えます。それでも、宇宙飛行士としての判断は的確で、自分の基準をけっして崩しません。感情を見せず、決めたことを貫くので、ドライバーに入れました。
多くを語らず、先を見すえて準備を重ねるところから、16タイプならINTJと見ました。新田と同じINTJで、2人とも言葉より判断で信頼を得ていくタイプです。
エクスプレッシブ:古谷やすし・ピコ・ノートン・デニール・ヤング
古谷やすし(エクスプレッシブ)
選抜試験の受験者のひとりです。にぎやかで、思ったことをすぐ口にし、喜びも不満も表に出します。その明るさで場の空気を動かすので、エクスプレッシブに入れました。
その場の気持ちに正直で、にぎやかに場を盛り上げるところは、ESFPに近そうです。
ピコ・ノートン(エクスプレッシブ)
デンバー社の技術者で、パラシュートの設計を手がけています。口が悪く、怒りも喜びも遠慮なく表に出します。けれど、ものづくりへの情熱は本物で、仲間への思いも熱い人です。気持ちを隠さずぶつけるので、エクスプレッシブに入れました。
現場で手を動かしながら、勢いで周りを巻き込むところから、16タイプならESTPと見ました。
デニール・ヤング(エクスプレッシブ)
NASAで六太の飛行訓練を担当する、年配の教官です。独自の訓練機と型破りな指導で知られ、ノリがよく、運転も荒い人物です。教官らしい堅さとは無縁で、思ったことをそのまま言葉と態度に出すので、エクスプレッシブに入れました。
型にはまらず、その場を楽しみながら教えるところから、16タイプならESTPと見ました。ピコと同じESTPで、2人とも現場で手と体を動かす人です。
エミアブル:南波六太・南波日々人・真壁ケンジ・ブライアン・ジェイ・福田直人
南波六太(エミアブル)
主人公で、日々人の兄です。自動車のデザイナーとして働いていましたが、上司に頭突きをして会社をクビになったことをきっかけに、もう一度宇宙飛行士をめざします。心配性で、自分を下げた冗談をよく言います。それでも、人の気持ちをよく見て、まわりの意見を受け止めながら、チームをひとつにしていきます。相手を受け止めてから動く振る舞いから、エミアブルに入れました。
アイデアが豊かで、人の気持ちに寄り添いながら夢を追うところは、16タイプで考えるとENFPが近そうです。
南波日々人(エミアブル)
六太の弟で、兄より先に宇宙飛行士になりました。日々人の分類も迷いました。明るく自由で、エクスプレッシブに見える場面も多いからです。けれど、日々人は誰とでも自然に打ち解け、自分の考えを押しつけることがありません。兄の六太を誰より信じ、待ち続ける姿も印象に残ります。人との関係を大切にする振る舞いを決め手に、エミアブルに入れました。
その場を楽しみ、人と自然につながっていくところは、ESFPに近いと考えます。
真壁ケンジ(エミアブル)
宇宙飛行士選抜試験で六太と出会い、ともに合格した仲間です。おだやかで家族思いで、試験や訓練の場面でも、まわりの話を落ち着いて聞き、仲間に気を配ります。自分が前に出て引っぱるより、仲間と支え合いながら目標に向かう振る舞いから、エミアブルに入れました。
家族や仲間のために、こつこつと責任を果たしていくところは、16タイプで考えるとISFJが近そうです。
ブライアン・ジェイ(エミアブル)
NASAの宇宙飛行士で、エディの弟です。日々人が宇宙飛行士を目指すうえで大きな影響を受けた人物です。明るく、人を大切にし、まわりから深く慕われていました。人を受け止め、励ますことで周りを動かすので、エミアブルに入れました。
人の可能性を信じて背中を押すところは、ENFJらしいところです。
福田直人(エミアブル)
選抜試験の受験者のひとりで、年長の技術者です。おだやかで、若い受験者たちを温かく見守ります。自分が前に出るより、まわりを支えることを選ぶので、エミアブルに入れました。
静かに、こつこつと人を支えるところから、ISFJに近そうです。
アナリティカル:伊東せりか・金子シャロン
伊東せりか(アナリティカル)
選抜試験で六太と出会った医師で、宇宙での医学研究をめざしています。落ち着いていて、物事を一つずつ確かめながら進めます。自分の思いを大きく語るより、研究と準備を積み重ねる振る舞いから、アナリティカルに入れました。
誰かを救いたいという強い思いを、静かに胸に抱いて努力するところは、16タイプで考えるとINFJが近そうです。
金子シャロン(アナリティカル)
天文学者で、子どものころの六太と日々人に宇宙の面白さを教えた人物です。おだやかで、人の話をよく聞き、深い知識で兄弟を導きます。感情を大きく表に出すより、静かに考えて言葉を選ぶので、アナリティカルに入れました。
人の可能性を見抜き、静かに道を照らすところから、せりかと同じINFJに近いと考えます。誰かのために学び続ける姿勢も、2人に共通しています。
まとめ:受け止める兄弟と仲間、鍛える大人たち
13人のうち、いちばん多かったのはエミアブルの5人です。六太と日々人の兄弟に、仲間のケンジ、年長の福田、そしてブライアン。人の話を受け止め、まわりとの関係を大切にしながら、それぞれのやり方で宇宙へ近づいていきます。
兄弟を鍛える大人たちは、ドライバーとエクスプレッシブに分かれました。宇宙飛行士は、命がかかる現場で迷わず判断しなければならない仕事です。エディや吾妻のように、自分の基準で決めて迷いを見せない大人もいれば、デニールやピコのように、熱と勢いで若い人を引っぱる大人もいます。
厳しい世界で夢をかなえるのは、強く主張する人だけではない。宇宙兄弟は、そんなことを教えてくれる作品だと思います。


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