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攻殻機動隊のキャラの性格タイプ|草薙素子・バトー・トグサ・荒巻ら7人を4タイプと16タイプで分析、所属ごとの考察つき

キャラ分析

全身を義体にした「少佐」、草薙素子は、自分で決めて動く「ドライバー」でした。そして、素子が率いる公安9課の実働部隊は、全員がドライバーです。『攻殻機動隊』(士郎正宗、講談社『ヤングマガジン海賊版』で1989〜1990年に連載)の原作マンガと、押井守監督の映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)に登場するキャラ7人を、ソーシャルスタイル(コミュニケーションの取り方で人を4タイプに分ける考え方)で分けた結果です。この記事では、各キャラをそのタイプに分けた理由と、16タイプで考えるとどれに近いかを紹介します。そのあと、公安9課と、9課の外の人物に分けて、所属とタイプの関係を考えます。

※この記事は、原作マンガ第1巻と1995年の映画の終盤(結末を除く)までの内容に触れます。

4タイプの特徴はソーシャルスタイルとは?4タイプの特徴と付き合い方で詳しく説明しています。

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7人のタイプ一覧

攻殻機動隊の主要キャラ6人のソーシャルスタイル分類図(4象限)

図では、エミアブルとエクスプレッシブの欄が空いています。描き忘れではなく、この7人の中に、その2つのタイプに当たる人がいなかったためです。図と本文では6人を紹介し、9課と対立する公安6課の中村部長は表だけに載せています。

キャラソーシャルスタイル16タイプで考えると(筆者の推測)
草薙素子ドライバーINTJ
バトードライバーISTP
トグサドライバーISTJ
イシカワドライバーISTJ
人形使いドライバーINTJ
荒巻大輔アナリティカルINTJ
中村部長(公安6課)ドライバーESTJ

タイプ分けは、作中の言動をもとにした筆者の考察で、公式の設定でも、作者の意図でもありません。タイプに優劣はなく、キャラの良し悪しを決めるものでもないので、推しが意外なタイプでも、ひとつの見方として楽しんでもらえたらうれしいです。「別のタイプでは?」というご意見も歓迎です。

16タイプは、作中の言動から筆者がファンとして推測したものです。本来は本人が質問に答え、結果を自分で確かめるものなので、キャラの性格を楽しむための目安として読んでください。MBTIはMyers & Briggs Foundationの登録商標です。4タイプはまわりから見える振る舞い、16タイプは内面の好みの推測なので、2つがずれて見えるキャラもいます。ネットの無料診断(16Personalitiesなど)は、正式なMBTIとは別のものです。詳しくは日本MBTI協会「MBTIとは」をご覧ください。

ドライバー:草薙素子、バトー、トグサ、イシカワ、人形使い

草薙素子(ドライバー)

公安9課の実働部隊を率いる「少佐」です。脳と脊髄の一部をのぞいて、体のほとんどが義体になっています。現場では誰よりも先に判断し、短い言葉で部下に指示を出します。その一方で、義体の自分は本当に自分なのかという問いを、ひとりで考え続けています。自分で決めて人を動かすので、ドライバーに入れました。

先を読んで決断し、答えの出ない問いにも自分で向き合うところは、16タイプで考えるとINTJが近そうです。

バトー(ドライバー)

公安9課の大柄な隊員で、目には義眼を入れています。口は悪いものの、素子のことをいつも気にかけています。現場では、自分の判断で銃を手にし、ためらわずに動きます。自分で決めて動くので、ドライバーに入れました。

状況を見て、体ごとすぐに動くところから、ISTPに近いと考えます。

トグサ(ドライバー)

元刑事で、公安9課に引き抜かれた隊員です。体のほとんどを義体にしていない、9課では珍しい存在です。トグサの分類も迷いました。家族を持ち、ほかの隊員より人間らしい迷いを見せるところは、エミアブルにも見えます。けれど、捜査では、刑事時代の経験をもとに自分で手がかりを追いかけ、判断して動きます。いちばんよく見せるこの振る舞いを決め手に、ドライバーに入れました。

地道な捜査を、自分の責任でこなしていくところは、16タイプで考えるとISTJが近そうです。

イシカワ(ドライバー)

公安9課の隊員で、情報収集や電脳での調査を得意とします。イシカワの分類は迷いました。情報を集めて調べる仕事ぶりは、アナリティカルにも見えます。けれど、イシカワは集めた情報をただ渡すのではなく、自分で筋を読み、「こうだ」と判断して素子たちに伝えます。現場でも、自分の判断で動きます。この振る舞いを決め手に、ドライバーに入れました。

情報を確かめ、確実に仕事を片づけるところから、ISTJに近いと考えます。

人形使い(ドライバー)

国境を越えて多くの事件を起こしてきた、正体不明の存在です。人の電脳に入りこみ、記憶を書きかえる事件も起こしました。やがて、自分は情報の海で生まれた生命体だと名のり、自らの意思で行動していきます。誰かの指示に従うのではなく、自分の目的のために動くので、ドライバーに入れました。

自分の存在の意味を考え、それに向かって計画的に動くところは、16タイプで考えるとINTJが近そうです。

アナリティカル:荒巻大輔

荒巻大輔(アナリティカル)

公安9課の課長です。政府や他の組織との駆け引きの中で、9課が動ける場を守ります。現場に出て指示を出すより、情報を集め、慎重に先を読んで手を打ちます。荒巻の分類も迷いました。現場を部下に任せ、政治の駆け引きは自分が引き受ける構えや、いざというときの決断の早さは、ドライバーにも見えます。けれど、物語の中でいちばんよく見せるのは、感情を表に出さず、考えてから動く姿です。この振る舞いを決め手に、アナリティカルに入れました(荒巻の決める芯については、後半の考察で取り上げます)。

組織の外まで見わたして、静かに次の手を考えるところから、INTJに近いと考えます。4タイプと16タイプでは見ている軸が違うので、ずれることもあります。

所属ごとの考察:公安9課は、決める人だけのチーム

公安9課の実働部隊、素子、バトー、トグサ、イシカワは、全員がドライバーでした。一人ひとりが自分で判断し、自分で動く。指示を待つ人が一人もいないチームです。

9課のこの形をよく表しているのが、テレビアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』で荒巻が語る言葉です。チームプレーという言い訳はなく、あるのはスタンドプレーから生まれるチームワークだけだ、という考え方です。全員が自分で決めて動くからこそ、9課は速く、強い。ふつうのチームなら衝突の原因になる「決める人ばかり」という組み合わせを、組織のやり方そのものにしているように見えます。

その上に立つ荒巻は、アナリティカルでした。現場の決断は部下に任せ、自分は一歩引いて、政治の流れを読んで9課を守る。決める人たちを、考える人が外側から支えている。それが、9課という組織の形なのかもしれません。

考察:荒巻は、決める芯を持つアナリティカル

表では荒巻をアナリティカルにしましたが、別の見方もできます。荒巻は、もともと「決める人」なのではないか、という見方です。決める人ばかりの9課をまとめ、部下に現場を任せ、ほかの組織との駆け引きは自分が引き受ける。この腹のくくり方は、ドライバーのものにも見えます。

課長という立場では、自分が現場に飛びこむわけにはいきません。政治の流れを読み、ほかの組織と駆け引きをして、9課が動ける場を守る。ソーシャルスタイルは見える振る舞いで分ける考え方で、荒巻のふだんの振る舞いはアナリティカルです。ただ、16タイプで考えるとINTJ、つまり内面には「自分で決める」好みがありそうです。その芯をそのまま前に出すより、情報を集め、先を読む形で生かしている。そう考えると、荒巻が9課のドライバーたちを信じて任せられる理由も、見えてくる気がします。

考察:空いた2つの席と、タチコマ

この記事の7人には、エミアブルとエクスプレッシブがいませんでした。ただ、範囲を少し広げると、その空いた席を埋めているように見える存在がいます。テレビアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』に登場する、9課の思考戦車タチコマです(原作マンガ第1巻では、フチコマが近い役どころで登場します)。

タチコマは、好奇心のままにしゃべり、はしゃぎ、仲間どうしで議論を始めます。この明るさは、エクスプレッシブのものに見えます。そして、バトーになつき、素直に人を慕う姿には、エミアブルの面もあります。決める人ばかりの張りつめたチームに、場をやわらげる声が入る。タチコマが出てくる場面で9課の空気がふっとゆるむのは、そのためかもしれません。

タチコマはこの記事の範囲(原作マンガ第1巻と1995年の映画)の外のキャラなので、図と表には入れていません。また、人ではなくAIを積んだ戦車なので、人と同じように分けられるかもわかりません。ここに書いたのは、見える振る舞いから考えた、ひとつの読み方です。

所属ごとの考察:9課の外にいる人たち

9課の外にいる人形使いも、ドライバーでした。誰の命令にも従わず、自分の意思で動く。素子と人形使いは、所属はまったく違っても、「自分で決めて動く」という点ではよく似ています。だからこそ、素子は人形使いの言葉に、正面から向き合うことになったのかもしれません。

一方、9課と対立する公安6課の中村部長は、組織の立場を守るために動くドライバーです。同じタイプでも、自分の意思で動くのか、組織のために動くのか。所属が、その人の「決め方」を変えているようにも見えます。ここに書いたのは、見える振る舞いから考えた、ひとつの読み方です。

まとめ:決める人がそろった組織

7人のうち6人がドライバーでした。公安9課の実働部隊は全員がドライバーで、一人ひとりが自分で判断して動きます。

そして、そのチームを外側から支えるのが、アナリティカルの荒巻です。決める人ばかりの組織が、どうすれば一つのチームとして動けるのか。攻殻機動隊は、その答えのひとつを見せてくれる作品です。

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