「真実はいつもひとつ!」と推理を披露する工藤新一は、気持ちを表に出す「エクスプレッシブ」でした。そんな新一が、子どもの姿になって正体を隠しながら事件に挑むのが、この物語です。『名探偵コナン』(青山剛昌、小学館『週刊少年サンデー』で1994年から連載中)のキャラ22人を、ソーシャルスタイル(コミュニケーションの取り方で人を4タイプに分ける考え方)で分けた結果です。この記事では、主要な15人について、そのタイプに分けた理由と、16タイプで考えるとどれに近いかを紹介します。
※この記事は、原作の中盤(黒ずくめの組織のボスや、正体を隠したメンバーには触れません)までの内容に触れます。
4タイプの特徴はソーシャルスタイルとは?4タイプの特徴と付き合い方で詳しく説明しています。
22人のタイプ一覧

図と本文では主要な15人を紹介し、残りの7人は表だけに載せています。
| キャラ | ソーシャルスタイル | 16タイプで考えると(筆者の推測) |
|---|---|---|
| 灰原哀 | ドライバー | INTJ |
| 白鳥任三郎 | ドライバー | ENTJ |
| ジン | ドライバー | ISTJ |
| 工藤新一(江戸川コナン) | エクスプレッシブ | ENTP |
| 服部平次 | エクスプレッシブ | ESTP |
| 阿笠博士 | エクスプレッシブ | ESFP |
| 目暮十三 | エクスプレッシブ | ESTJ |
| 佐藤美和子 | エクスプレッシブ | ESTP |
| 毛利蘭 | エミアブル | ESFJ |
| 毛利小五郎 | エミアブル | ESFP |
| 宮野明美 | エミアブル | ISFJ |
| 吉田歩美 | エミアブル | ESFJ |
| 円谷光彦 | アナリティカル | ISTJ |
| 高木渉 | アナリティカル | ISFJ |
| ベルモット | アナリティカル | INTJ |
| 鈴木園子 | エクスプレッシブ | ESFP |
| 小嶋元太 | エクスプレッシブ | ESFP |
| ウォッカ | エクスプレッシブ | ESFP |
| キャンティ | エクスプレッシブ | ESTP |
| コルン | ドライバー | ISTP |
| テキーラ | ドライバー | ESTP |
| アイリッシュ(劇場版『漆黒の追跡者』) | ドライバー | ESTJ |
タイプ分けは、作中の言動をもとにした筆者の考察で、公式の設定でも、作者の意図でもありません。タイプに優劣はなく、キャラの良し悪しを決めるものでもないので、推しが意外なタイプでも、ひとつの見方として楽しんでもらえたらうれしいです。「別のタイプでは?」というご意見も歓迎です。
16タイプは、作中の言動から筆者がファンとして推測したものです。本来は本人が質問に答え、結果を自分で確かめるものなので、キャラの性格を楽しむための目安として読んでください。MBTIはMyers & Briggs Foundationの登録商標です。4タイプはまわりから見える振る舞い、16タイプは内面の好みの推測なので、2つがずれて見えるキャラもいます。ネットの無料診断(16Personalitiesなど)は、正式なMBTIとは別のものです。詳しくは日本MBTI協会「MBTIとは」をご覧ください。
ドライバー:灰原哀、白鳥任三郎、ジン
灰原哀(ドライバー)
コナンと同じ薬で子どもの姿になった少女で、もとは黒ずくめの組織の科学者でした。組織を抜けて阿笠博士の家に身を寄せ、コナンの正体を知る仲間になります。灰原の分類は迷いました。組織の気配を感じるとおびえて身を引く姿は、アナリティカルにも見えます。けれど、ふだんの灰原は、感情を見せず、ときに皮肉をまじえて、コナンにも言うべきことをはっきり言います。いちばんよく見せるこの振る舞いを決め手に、ドライバーに入れました。
冷静に先を読み、自分の考えを持って動くところは、16タイプで考えるとINTJが近そうです。
白鳥任三郎(ドライバー)
捜査一課の警部で、裕福な家の出身です。キザな言い回しで、自分の推理や考えを堂々と述べます。自分で決めて場を進めようとするので、ドライバーに入れました。
自信をもって自分の考えを示し、場を進めるところから、ENTJに近いと考えます。
ジン(ドライバー)
黒ずくめの組織の一員で、新一に毒薬を飲ませた男です。仲間であっても、組織を裏切ったと見れば容赦なく命を奪います。その冷酷な行いは、決して許されるものではありません。感情を見せず、自分の判断で冷たく物事を片づけるので、ドライバーに入れました。
組織の決まりに従い、迷わず実行するところは、16タイプで考えるとISTJが近そうです。
エクスプレッシブ:工藤新一(江戸川コナン)、服部平次、阿笠博士、目暮十三、佐藤美和子
工藤新一(江戸川コナン)(エクスプレッシブ)
「平成のシャーロック・ホームズ」とも呼ばれる高校生探偵です。黒ずくめの男たちに毒薬を飲まされ、子どもの体になってしまいます。江戸川コナンと名のって正体を隠しながら、事件の真相を追い続けます。推理を語りだすと止まらず、自分の考えを堂々と披露するので、エクスプレッシブに入れました。
ひらめきで謎を解き、その筋道を語るのを楽しむところは、16タイプで考えるとENTPが近そうです。
服部平次(エクスプレッシブ)
大阪の高校生探偵で、新一のライバルであり親友です。関西弁で思ったことをそのまま口にし、事件となれば真っ先に飛びこんでいきます。感情も自信も表に出すので、エクスプレッシブに入れました。
勢いよく現場に飛びこみ、体を張って動くところから、ESTPに近いと考えます。
阿笠博士(エクスプレッシブ)
新一の家の隣に住む発明家で、コナンの正体を知る数少ない大人です。犯人追跡メガネや蝶ネクタイ型変声機など、コナンの道具をつくっています。子どもたちにダジャレのクイズを出して、自分がいちばん楽しそうに笑います。気持ちを隠さずに表すので、エクスプレッシブに入れました。
人と一緒に楽しむことが好きなところは、16タイプで考えるとESFPが近そうです。
目暮十三(エクスプレッシブ)
警視庁捜査一課の警部です。事件現場では大きな声で指示を出し、小五郎やコナンの推理にも感情をそのまま見せて反応します。気持ちが表情と声に出るので、エクスプレッシブに入れました。
現場を仕切り、筋を通そうとするところから、ESTJに近いと考えます。4タイプと16タイプでは見ている軸が違うので、ずれることもあります。
佐藤美和子(エクスプレッシブ)
捜査一課の刑事で、車の運転も腕っぷしも一流です。犯人を前にすれば、ためらわずに飛び出していきます。気持ちをまっすぐ表に出し、自分から動くので、エクスプレッシブに入れました。
すぐに体が動く行動力から、16タイプならESTPと見ました。
エミアブル:毛利蘭、毛利小五郎、宮野明美、吉田歩美
毛利蘭(エミアブル)
新一の幼なじみで、空手の達人です。子どもの姿になった新一の正体を知らないまま、帰りを待ち続けています。コナンや周りの人をいつも気づかい、困っている人に手を差しのべます。人に寄りそう振る舞いから、エミアブルに入れました。
周りの人を大切にし、支えようとするところから、ESFJに近いと考えます。
毛利小五郎(エミアブル)
蘭の父で、探偵事務所を開いています。コナンに麻酔で眠らされ、その間にコナンが代わりに推理を語ることで、「眠りの小五郎」として名を上げていきます。小五郎の分類は迷いました。大声で笑い、自慢話をするところは、エクスプレッシブにも見えます。けれど、依頼人のつらい話にはもらい泣きし、娘の蘭や別居中の妻の英理が危ないときには、なりふりかまわず駆けつけます。人の気持ちに寄りそう、いちばんよく見せる振る舞いを決め手に、エミアブルに入れました。
その場の気分に正直で、人情にあついところは、16タイプで考えるとESFPが近そうです。
宮野明美(エミアブル)
灰原哀の姉です。妹とともに組織から抜け出すことを願い、そのために危ない仕事を引き受けました。いつも妹のことを思い、やさしく見守っていました。人を思って動く振る舞いから、エミアブルに入れました。
大切な人のために、静かに自分を差し出すところから、ISFJに近いと考えます。
吉田歩美(エミアブル)
コナンと同じクラスの小学1年生で、「少年探偵団」のメンバーです。コナンのことが大好きで、友だちの気持ちにもよく気づきます。みんなと一緒に動くことを大切にするので、エミアブルに入れました。
友だちを思いやり、輪を大切にするところは、16タイプで考えるとESFJが近そうです。
アナリティカル:円谷光彦、高木渉、ベルモット
円谷光彦(アナリティカル)
少年探偵団のメンバーで、ていねいな言葉づかいの物知りな少年です。事件のときも、知識を使って状況を考え、筋道を立てようとします。感情より考えを先に立てるので、アナリティカルに入れました。
知識を積み重ね、きちんと考えるところから、ISTJに近いと考えます。
高木渉(アナリティカル)
捜査一課の刑事で、人のいい性格です。先輩の佐藤刑事に思いを寄せていますが、なかなか積極的になれません。目暮警部の指示を受けて、こつこつと聞きこみや捜査を進めます。自分から強く主張せず、状況を見て動くので、アナリティカルに入れました。
まじめに役目を果たし、周りを気づかうところは、16タイプで考えるとISFJが近そうです。
ベルモット(アナリティカル)
黒ずくめの組織の一員で、女優の顔を持つ変装の名人です。「A secret makes a woman woman.(女は秘密を着飾って美しくなる)」と語り、自分の本心や目的を、決して人に見せません。2022年の表では、蘭やコナンを陰から守るような場面から、エミアブルに入れていました。けれど、ふだんのベルモットは、感情を表に出さず、何手も先を読んで動きます。いちばんよく見せるこの振る舞いを決め手に、アナリティカルに見直しました。
誰にも本心を明かさず、計画どおりに動くところから、INTJに近いと考えます。
考察:目立ちたいエクスプレッシブが、正体を隠すということ
新一は、推理を語るのが大好きなエクスプレッシブです。エクスプレッシブは、人の注目を集め、自分の考えを場に広げたいタイプです。そんな新一が、子どもの姿になって、自分が工藤新一だと言えなくなる。これは、エクスプレッシブにとって、かなりきつい状況です。
そこで新一は、小五郎を眠らせ、その声を借りて推理を語ります。自分の名前は出せなくても、推理を披露する場面だけは手放さない。「眠りの小五郎」は、正体を隠しながら、エクスプレッシブらしさを守るための形だったのかもしれません。もっとも、小五郎も、大事な人がからむ事件では、自分の力で本気の推理を見せる探偵です。
そんな新一のそばにいるのが、ドライバーの灰原です。気持ちを表に出す新一と、感情を見せずに言うべきことだけを言う灰原。正体を隠す同じ立場でも、2人の振る舞いはまるで違います。ここに書いたのは、見える振る舞いから考えた、ひとつの読み方です。
まとめ:にぎやかなエクスプレッシブと、支える人たち
22人のうち9人がエクスプレッシブでした。新一や平次、阿笠博士、警察の目暮警部や佐藤刑事と、気持ちを表に出す人がそろうので、事件の現場もどこかにぎやかです。
その一方で、蘭や小五郎、歩美のように人を思うエミアブルや、灰原やジンのように感情を見せないドライバーもいます。いろいろなタイプの人が、それぞれのやり方で事件に向き合う。長く愛される理由のひとつは、そこにあるのかもしれません。


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