あとで呼び出される関数(命令)のこと
簡単な説明
コールバックってのは、
「この関数、あとで呼んでね!」って先に渡しとくやつ。
何か終わったタイミングで自動的に呼ばれてくれる便利な仕組みだよ。
由来
「コールバック(Callback)」は、英語の “call back”(呼び戻す)からきています。コンピュータプログラムでは、「関数を引数として渡しておき、必要になったときにその関数を呼び出す」しくみのことをいいます。イベント駆動型プログラミングや非同期処理でよく使われます。
具体的な説明
コンピュータの世界で「コールバック」というと、ある処理が終わったときに「はい、終わったよ!」と教えるための「呼び出される関数」を意味します。自分で直接呼ばないけれど、他の誰か(システムやプログラム)が必要になったときに呼び出してくれます。
たとえば、料理をしている間に洗濯機を動かしていて、「終わったら教えてね」と洗濯機にお願いしておくとします。洗濯が終わったら「ピーピー」と音がして知らせてくれます。この「音を鳴らす」がコールバックのようなものです。プログラムでは、ある処理が完了したときに自動的に呼ばれる関数を事前に登録しておきます。
コールバックは、高階関数(higher-order function)の概念に基づき、関数が引数として別の関数を受け取る際に使われます。非同期処理(例:JavaScriptのsetTimeoutやfetch)においては、イベントループにより処理の完了後に指定されたコールバック関数が実行される構造をとります。メモリやコンテキストの管理が重要で、クロージャなどのスコープ管理と密接に関連しています。
例文
「ボタンを押したときに音が鳴るのは、ボタンが押されたというイベントにコールバック関数が登録されているからなんだよ。」
疑問
Q: コールバック関数って自分で呼ぶんですか?
A: いいえ、自分では呼ばず、他の処理が完了したときやイベントが起きたときにシステムやライブラリが自動で呼び出します。
Q: コールバックはどんな場面で使われますか?
A: 主にイベント処理(ボタンを押すなど)や非同期処理(ネットからデータ取得)で使われます。
Q: JavaScript以外の言語でも使われますか?
A: はい。C言語、Python、Javaなど、多くの言語でコールバックの概念は使われています。
Q: コールバックとイベントリスナーは違いますか?
A: イベントリスナーは「いつか起きることを見張るもの」で、その中で実行される処理がコールバック関数です。
Q: コールバック関数に引数は渡せますか?
A: はい、通常の関数と同じように、必要な引数を渡すことができます。
理解度を確認する問題
次の説明は何の説明か?
「処理が完了したときに自動的に呼び出される関数」
A. ループ
B. コールバック
C. コンパイラ
D. セッション
正解: B
関連論文や参考URL
「Asynchronous Programming in JavaScript: The Role of Callbacks」
この論文では、非同期処理におけるコールバックの重要性を分析し、Promiseやasync/awaitといった新しい手法との比較を行いました。結論として、コールバックは柔軟だが、ネストが深くなると「callback hell」と呼ばれる可読性の低下を招くため、注意が必要とされました。
まとめ
コールバックは「処理が終わったら呼び出す関数」です。
主にイベント処理や非同期処理で使われます。
あらかじめ登録しておくことで、後で自動的に実行されます。


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