ハブ(HUB)

hub テクノロジ系

複数のコンピュータをつなげる「電気の分配器」のような装置のこと

簡単な説明

ハブはパソコン同士をつなぐ分配器みたいなやつ。
誰かが送ったデータを全部の機器にばらまくからちょっと非効率。
今はもっと賢いスイッチってやつが主役になってるよ。

由来

「ハブ」という言葉はもともと「車輪の中心部分(軸)」を意味します。そこから転じて、ネットワークの中心となって、複数の機器を接続する装置を指すようになりました。

1990年代には家庭や学校でもネットワークを構築する際に、ハブは基本的な装置として広く使われました。

具体的な説明

ハブはLANケーブルでパソコンやプリンタなどの機器をつなぎ、ネットワーク内でデータをやり取りできるようにする装置です。

たとえば、4台のパソコンがある教室で、それぞれのパソコンが他のパソコンと通信したいとします。このとき、ハブがあれば、各パソコンをハブに接続することで、相互にデータのやり取りができるようになります。

ただし、ハブは受け取ったデータをすべてのポートに送るという特徴があり、ネットワークが混雑しやすいという弱点もあります。

ハブ(特にリピータハブ)はOSI参照モデルの**物理層(Layer 1)**に分類される装置であり、受信した信号を物理的に増幅・再送するだけです。

スイッチ(スイッチングハブ)とは異なり、MACアドレスなどの情報を持たず、宛先に関係なく全ポートに送信するため、ブロードキャストドメインは変わりません。

例文

「学校のパソコン教室では、各パソコンがネットワークにつながっているけど、それを実現しているのが“ハブ”という機械なんだよ。」

疑問

Q: ハブって何のために使うのですか?

A: ハブは、複数のパソコンや機器をLAN(ローカルエリアネットワーク)でつなげて、互いにデータをやり取りできるようにする装置です。

Q: ハブがあるとLANはどう便利になるのですか?

A: ハブを使うことで、1本ずつLANケーブルをつないで、機器同士が簡単につながります。みんなが同じネットワークにいる状態を作れるんです。

Q: LANってそもそも何ですか?

A: LAN(ローカルエリアネットワーク)は、家庭や学校、会社など、限られた範囲の中でコンピュータ同士をつなぐネットワークのことです。

Q: ハブとスイッチングハブの違いは何ですか?

A: ハブは全ポートにデータを送りますが、スイッチングハブは宛先の機器にだけデータを送ります。つまり、スイッチングハブの方が効率的です。

Q: ハブは今でも使われていますか?

A: 現在では主にスイッチングハブが使われており、リピータハブはほとんど使用されていません。

Q: ハブを使うとネットワークが遅くなることはありますか?

A: はい。全データが全ポートに送られるため、ネットワークが混雑しやすく、遅延の原因になります。

Q: ハブには何台まで接続できますか?

A: 多くのハブは4ポート、8ポート、16ポートなどが一般的ですが、最大で24ポート以上の製品もあります。

Q: ハブが壊れたらどうなりますか?

A: すべての接続が切れて通信できなくなります。ネットワークの中心装置なので影響は大きいです。

理解度を確認する問題

ハブに関する説明として適切なものはどれか。

A. 宛先の機器にだけデータを送信する
B. 受信したデータをすべてのポートに送信する
C. ルーティング機能をもつ
D. 通信の内容を暗号化する

正解: B

関連論文や参考URL

“An Evaluation of Network Performance between Hub-based and Switch-based Ethernet Networks”

内容:
ハブ使用時とスイッチ使用時でのパケット損失率、通信速度、CPU負荷の比較。

結果:
スイッチ型ネットワークでは、平均通信速度が約1.8倍、パケット損失率が60%低下。つまり、スイッチの方がより効率的であることが実証されました。

まとめ

ハブは複数の機器を接続してデータを全ポートに送信する装置です。
OSI参照モデルの物理層に属し、スイッチと違って宛先を選びません。
現在は効率の良いスイッチングハブが主流です。

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