WordやExcelの中に潜んで動き出すウイルスのこと
簡単な説明
マクロウィルスってのは、ExcelとかWordにくっついてくるウィルスで、開いてマクロONにすると勝手に動き出すやっかいなやつ。
昔のメールとかでよく広まってて、今も油断してると感染することあるよ。
知らないファイルは開かない、マクロは簡単に有効にしないのがコツ!
由来
1990年代後半、Microsoft WordやExcelといった文書作成ソフトが広く普及し始めたころ、「マクロ機能」という自動処理の仕組みを悪用したウィルスが登場しました。このウィルスは「マクロウィルス」と呼ばれ、特にメールの添付ファイルを通じて世界中に広まりました。
具体的な説明
マクロウィルスは、Microsoft Office(Word、Excelなど)の「マクロ機能」を悪用して作られたウィルスの一種です。マクロとは、繰り返しの作業を自動化するための小さなプログラム(VBA)です。このマクロに悪意あるコードが書かれていると、それを開いた瞬間に勝手に感染が広がります。
例えば、誰かからもらった「請求書.xlsx」というファイルを開くとします。見た目は普通のExcelファイルですが、その中にマクロが仕込まれており、開いた瞬間にウイルスが起動し、他のファイルに感染したり、パソコンの情報を外部に送信する、といった動きをします。さらに、Outlookなどのメールソフトと連携して自動的に別の人にメールを送ることも可能です。
マクロウィルスはVBA(Visual Basic for Applications)で記述され、Officeアプリケーションのイベント(例:Workbook_Openなど)にフックして、実行時に任意コードを動かします。これにより、ユーザーのアクション不要でマルウェアが拡散します。現在はデフォルトでマクロが無効化されているものの、信頼済みドキュメントやデジタル署名付きマクロを装う手法も報告されています。
例文
「このExcelファイル、マクロウィルスが入ってるかもしれないから開かないほうがいいよ。感染したら他の人にも勝手にメール送っちゃうかもしれないからね。」
疑問
Q: マクロウィルスはどのソフトで感染しますか?
A: 主にMicrosoft WordやExcel、PowerPointといったOffice系ソフトで感染します。
Q: WordやExcelを使っているだけで感染しますか?
A: 感染したファイルを開いてマクロを有効化した場合に感染します。普通の操作では感染しません。
Q: 感染を防ぐにはどうしたらいいですか?
A: 「マクロを有効にしない」「信頼できないファイルは開かない」「ウイルス対策ソフトを最新に保つ」などが有効です。
Q: スマートフォンにもマクロウィルスは感染しますか?
A: 基本的にスマートフォンのOfficeアプリではマクロが動かないため、感染することはほとんどありません。
Q: マクロウィルスは今も存在しますか?
A: はい。現在もメール経由などで拡散を試みる手口が存在します。特に企業では注意が必要です。
理解度を確認する問題
次のうち、マクロウィルスに関する正しい記述はどれか。
A. ハードディスクの物理的な故障を引き起こすウィルス
B. ExcelやWordのマクロ機能を悪用して感染するウィルス
C. BIOSに感染して起動時に動作するウィルス
D. Webブラウザに表示される広告を通じて感染するウィルス
正解:B
関連論文や参考URL
「Office Macro Malware Analysis: Static and Dynamic Techniques」
この論文では、静的解析と動的解析を組み合わせて、マクロウィルスの動作を詳細に調査しています。結果として、ほとんどのマクロマルウェアが外部との通信を行い、C&Cサーバと連携して動作することが明らかになりました。
まとめ
マクロウィルスは、WordやExcelのマクロ機能を悪用して感染するウィルスです。
感染ファイルを開きマクロを有効にすると、自動的に他のファイルやパソコンへ拡散します。
主にメールの添付ファイル経由で広まり、現在も被害例があります。


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