システム全体がちゃんと動くか確認するテストのこと
簡単な説明
システムテストってのは、「全部できたからちゃんと動くか試してみよう!」っていう最終チェック。
ログインとか買い物とか、実際の使い方でちゃんと動くかをまとめて確認するやつ。
ここでOKなら、あとはお客さんに見せてOKもらうだけ!
由来
ソフトウェア開発では、部品ごと(モジュール)にテストしたあと、それを全部組み合わせたときにうまく動くかを確認する必要があります。この「全部組み合わせた状態」で行う最終確認が「システムテスト」です。
具体的な説明
システムテストとは、完成したソフトウェアやシステム全体が、ユーザーの期待通りに動くかを検証する最終段階のテストです。要件定義書(最初に決めた仕様)に基づいて、すべての機能を試します。
例えば、ネットショッピングのアプリを作ったとします。アカウント作成、商品検索、カートへの追加、注文、支払いまでの機能をすべて組み合わせて、1人のユーザーが実際に買い物する流れをチェックするのが「システムテスト」です。
システムテストは、ブラックボックステストの一種であり、ソフトウェア工学におけるV字モデルの右側、最上位の検証プロセスに位置づけられます。この段階では、サブシステム間の相互作用、インターフェースの整合性、パフォーマンス、セキュリティ、リカバリ機能なども含めて評価します。
ある企業が銀行システムを開発した場合、システムテストでは以下のような観察が行われました:
- 同時に100人がログインしても動作が遅くならないか(パフォーマンステスト)
- 通信が切れても再ログインできるか(リカバリテスト)
- 不正なパスワードでアクセスできないか(セキュリティテスト)
これらをクリアして、初めて「実際の運用に耐える」と判断されます。
例文
「このアプリ、見た目はきれいだけど、システムテストがまだ終わってないから、ちゃんと動くか不安だね。」
疑問
Q: システムテストと単体テストは何が違うのですか?
A: 単体テストは1つの機能(たとえばログインだけ)をテストしますが、システムテストは全部の機能が連携して動くかを確認します。
Q: システムテストは誰がやるのですか?
A: 開発者とは別のテストチームや、実際に使うユーザーが行うこともあります。
Q: テストは全部で何種類あるのですか?
A: 一般的には「単体テスト」「結合テスト」「システムテスト」「受け入れテスト」の4段階があります。
Q: システムテストでバグが見つかったらどうなりますか?
A: 見つかったバグは開発者が修正し、再度テストが行われます。
Q: システムテストはいつ行いますか?
A: ソフトウェアの全機能が作り終わり、結合テストが完了した後に行います。
Q: システムテストと受け入れテストはどちらが先なのですか?
A: システムテストが先で、受け入れテストはその後に行います。
システムテストでは開発側が仕様通りに動作するかを確認し、受け入れテストではユーザーや発注者が「使える品質か」を確認します。順番としては、まず開発者側でシステムテストを完了させた後、ユーザー側が受け入れテストを実施するのが一般的です。
理解度を確認する問題
次のうち、「システムテスト」の説明として最も適切なものはどれか。
A. 個々のプログラム部品が正しく動くかを確認するテスト
B. プログラムの文法ミスをチェックする作業
C. システム全体が仕様通りに動作するかを確認するテスト
D. ソースコードのコメントを見直す作業
正解:C
関連論文や参考URL
System Testing Strategies in Agile Development(2022年 IEEE)
アジャイル開発におけるシステムテストの位置づけと、頻繁な変更に耐えるテスト設計手法について解説。
結果:
テスト自動化と早期のテスト設計が、バグ発見率を約30%向上させることが実証されました。
まとめ
システムテストは、完成したシステム全体が仕様通りに動くかを確認する最終的なテストです。
実際のユーザー操作を想定し、複数の機能が正しく連携して動作するかを検証します。
テスト結果は、次の受け入れテストに進むかどうかの判断材料になります。


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