床の下に配線スペースをつくった便利な床のこと
簡単な説明
床の下がスカスカになっていて、そこにコード類をごちゃっと入れられるから、部屋の中はスッキリ。後で線を変えたくなっても、床のフタを開ければすぐできる!配線工事がらくらくってわけ。
由来
もともとはデータセンターやオフィスで大量の配線を整理するために登場しました。1970年代からアメリカや日本で使われ始め、IT機器の普及とともに急速に広まりました。
具体的な説明
フリーアクセスフロアとは、床下に空間(150mm〜300mm程度)を設け、そこに電源ケーブルやLANケーブルなどを配線できる構造です。床のパネルは1枚ずつ外せるので、配線のメンテナンスやレイアウト変更が簡単に行えます。
たとえば会社の会議室を使っていて、「このパソコン、あっちの席に移動しよう」となったとき、床に配線がむき出しだとつまずいたりしますよね。フリーアクセスフロアなら、床下にケーブルを通してあるので、どこにでも安全に機器を移動できて便利です。
建築・設備工学の視点では、フリーアクセスフロア(Raised Access Floor)はメンテナンス性、可変性、冷却効率に優れるため、主に情報機器の熱対策と配線管理のために設置されます。特にサーバールームでは、空調(クーリング)効率向上のため、床下に冷気を流す「床吹出し方式」が採用されるケースもあります。
例文
「このオフィス、フリーアクセスフロアだから、机の配置を変えるのもすごくラクなんだよ!」
疑問
Q: フリーアクセスフロアって家庭にも使えるんですか?
A: 家庭にも使えますが、コストや必要性の観点から、主にオフィスやデータセンター向きです。
Q: 床下の高さには決まりがあるのですか?
A: 明確な決まりはありませんが、150mm〜300mmが一般的な高さです。
Q: 床をはがすのは専門業者でないとできませんか?
A: 特殊な工具なしで取り外せる設計が多く、社内のIT担当者でも可能な場合が多いです。
Q: フリーアクセスフロアはどんな素材でできてますか?
A: スチール、コンクリート、樹脂などのパネルと、支持脚で構成されています。耐久性重視です。
Q: フリーアクセスフロアがあると、冷房が効きやすくなるって本当ですか?
A: はい、本当です。床下から冷風を吹き出す「床下空調」と組み合わせることで効率が上がります。
Q: フリーアクセスフロアとOAフロアは同じものですか?
A: はい、基本的には同じ意味で使われています。OA(オフィスオートメーション)機器の配線を管理する目的で使われるため、「OAフロア」という呼び名も一般的です。
Q: フリーアクセスフロアにはどんな欠点がありますか?
A: 設置費用が高めで、床の高さが上がるため天井が低く感じることがあります。また、床下にホコリがたまりやすいため、定期的な清掃が必要です。
Q: フリーアクセスフロアはリニューアル工事で後から導入できますか?
A: 可能です。ただし、建物の床強度や天井高さの制限があるため、専門業者による調査と設計が必要です。
Q: 学校や病院などでも使われていますか?
A: はい、最近ではICT化の進展により、学校のコンピュータ室や病院の医療情報システムエリアにも採用されるケースが増えています。
Q: 床下の温度や湿度って大丈夫なんですか?
A: 通常は空調管理されている環境で使用されるため問題ありませんが、湿気や結露対策として除湿機や床下換気が併用されることもあります。
理解度を確認する問題
フリーアクセスフロアの主な利点として最も適切なものはどれか?
A. 建物の断熱性能が向上する
B. 天井の高さを広くとれる
C. 配線や配管の変更が容易になる
D. 電源の消費を抑えられる
正解: C
関連論文や参考URL
Raised Floor Cooling Efficiency in Data Centers
床下冷却方式の熱効率に関する研究で、フリーアクセスフロアを活用した空調が、従来方式より15〜20%の冷却効率向上を示しました。結果として、省エネ化と安定運用に貢献することが分かりました。
まとめ
フリーアクセスフロアは、床の下に空間があり、そこに電気配線やネットワークケーブルを通します。
床パネルは取り外し可能で、必要なときに配線を変更できます。
オフィスやデータセンターでよく使われている構造です。


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