ネットワークインターフェイスカード(NIC)

NIC テクノロジ系

パソコンやスマホがネットワークにつながるための出入口(ドア)のような部品のこと

簡単な説明

NICってのは、パソコンがネットに繋がるための入り口みたいな部品だよ。
有線でもWi-Fiでも、これがないと通信できない。
中には「MACアドレス」っていうネット上の住所みたいな番号がついてるんだ。

由来

ネットワークインターフェイスカード(NIC)は、1970年代に登場した技術で、当時は大型コンピュータや企業用のネットワーク機器で使われていました。インターネットが普及し始めた1990年代から、家庭用パソコンにも搭載されるようになりました。

「インターフェイス」とは、「接点」や「仲介」という意味です。つまり、NICはコンピュータとネットワーク(LAN、インターネット)を“仲介”する装置ということです。

具体的な説明

NICは、パソコンやスマートフォン、プリンタなどの機器がネットワーク(LANやインターネット)に接続するために必要なハードウェアです。
LANケーブル(有線)をつなぐタイプと、Wi-Fi(無線)を使うタイプがあります。
現在はほとんどの機器にあらかじめ内蔵されているため、ユーザーがNICを意識する機会は少なくなっています。

NICは、ネットワークから送られてくるデータ(パケット)をパソコンで使える形に変えたり、逆にパソコンのデータをネットワーク用に変換して送り出したりします。
有線タイプなら「RJ-45」という端子にLANケーブルを接続します。通信速度は、例えば「100Mbps」「1Gbps」「10Gbps」などの規格があります。

無線LANの場合は「Wi-Fiアダプタ」とも呼ばれ、IEEE 802.11ac(最大1.3Gbps)やIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6、最大9.6Gbps)などの規格に対応しています。

NICはOSI参照モデルのデータリンク層および物理層に位置づけられ、MACアドレス(48ビットの一意な識別子)を用いて通信相手を特定します。
NICは、DMA(Direct Memory Access)を使ってCPUに負荷をかけずにメモリとデータのやりとりを行います。また、エラーチェック、フロー制御、フレーム化などの機能も持ちます。

例文

「このパソコン、インターネットにつながらないけど、もしかしてNICが壊れてるのかも?」

疑問

Q: NICとLANケーブルはどう違うのですか?

A: NICはLANケーブルを差し込むための部品であり、LANケーブルはそのNICを使ってネットワークと接続するための線です。

Q: 無線でもNICは必要ですか?

A: はい、無線LANにもNIC(Wi-Fiアダプタ)が内蔵されていて、同様の役割を果たします。

Q: MACアドレスはNICと関係がありますか?

A: はい、MACアドレスはNICに固有に割り振られた識別子です。世界に一つだけの番号です。

Q: NICが故障したらどうなりますか?

A: 通信ができなくなります。有線の場合はケーブルを挿してもつながりませんし、無線の場合もWi-Fiに接続できません。

Q: NICはどこにありますか?

A: 多くの場合はパソコンのマザーボードに内蔵されていますが、増設用のカードとしてスロットに挿して使うこともあります。

理解度を確認する問題

次のうち、ネットワークに接続するために使用されるハードウェアはどれか?
A. CPU
B. NIC
C. SSD
D. OS

正解:B. NIC

関連論文や参考URL

“Performance Evaluation of Wireless and Wired NICs in Local Networks”

内容: 有線と無線NICの通信速度、遅延、安定性を比較した研究。
結果: 有線NICは速度と安定性で優れており、無線NICは設置の自由度で有利。使用目的に応じた選択が重要であると結論づけています。

まとめ

ネットワークインターフェイスカード(NIC)は、パソコンをネットワークにつなぐための装置です。
有線や無線(Wi-Fi)で通信を行い、MACアドレスという識別番号を持っています。
データの送受信や変換を行い、ネットワークとの橋渡しの役割を果たします。

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