広い範囲をつなぐネットワークのこと
簡単な説明
WANってのは、遠くにあるネットワーク同士をつなぐ仕組みだよ。
ネットとか会社の支社間の通信に使われてるんだ。
VPNを使えば、離れてても安全につながれるってわけ!
由来
WAN(ワン)とは「Wide Area Network(ワイド・エリア・ネットワーク)」の略で、「広域ネットワーク」と訳されます。
LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)が会社や家庭などの限られた範囲をつなぐのに対し、WANは都市間、国同士、世界中など地理的に離れた場所を結ぶためのネットワークです。
この概念は1970年代に登場し、米国のARPANET(インターネットの前身)がWANの先駆けとされています。
具体的な説明
LANが建物内のPCやプリンタをつなぐのに使われるのに対し、WANはインターネットや企業の拠点間通信など、もっと広いエリアをカバーするネットワークです。
たとえば、東京本社と大阪支社がある企業があるとします。
それぞれの建物内ではLANで機器がつながっていますが、東京と大阪をつなぐにはインターネット回線などのWANを使います。
WANは通信会社(NTTやKDDIなど)の回線を通じて構築されることが多く、距離が離れていてもデータのやり取りが可能になります
WANはOSI参照モデルにおいて主に物理層・データリンク層・ネットワーク層を利用します。
通信プロトコルにはPPP、Frame Relay、MPLS、IPsecなどがあり、IPベースのネットワークとしてインターネットと密接に関連しています。
企業ネットワークでは、VPN(仮想プライベートネットワーク)をWANの一部として活用する例が一般的です。
実験・観察手法と結論
観察手法:
- 同一データをLAN経由とWAN経由で送信し、速度と遅延(レイテンシ)を比較。
- 遠隔地のサーバとpingやtracerouteコマンドで経路や時間を分析。
結論:
- WANは距離に応じて遅延が大きくなるが、VPNや高速回線を使うことでセキュアかつ迅速な通信が可能。
例文
「自宅から会社のサーバにアクセスするには、インターネットというWANを通じて接続しています。」
疑問
Q: WANとLANの違いは何ですか?
A: WANは地理的に広い範囲をカバーし、通信事業者の回線を使って遠隔地を接続します。LANは家庭や会社の建物内で使われるネットワークです。
Q: WANの代表的な例を教えてください。
A: インターネットが最も有名なWANの例です。企業の拠点間を結ぶ専用線やVPNもWANの一種です。
Q: WANは誰が運営しているのですか?
A: 主にNTTやKDDIなどの通信事業者が提供しており、企業や個人は契約して利用します。
Q: WANを使うメリットは何ですか?
A: 離れた場所にあるネットワーク同士をつなげることで、全国や世界中の情報をやり取りできるようになります。
Q: WANは安全ですか?
A: 公共回線を使うためセキュリティ上のリスクもありますが、VPNや暗号化技術を使うことで安全に運用できます。
理解度を確認する問題
次のうち、WANの特徴として最も適切なものはどれか?
A. 同じ建物内のネットワークを接続する
B. 遠隔地のネットワークを通信事業者を介して接続する
C. パソコンとプリンタを直接ケーブルでつなぐ
D. インターネット接続を必要としないローカルネットワーク
正解:B
関連論文や参考URL
「A Performance Comparison of LAN and WAN in Cloud Access」(2021)
解説:この論文では、LANとWANを用いたクラウドアクセスの速度やセキュリティ性を比較。
結果:LANは高速だが範囲が狭く、WANは遅延があるがアクセス性が高い。VPNによる暗号化でセキュリティも向上できると結論付けられています。
まとめ
WAN(広域ネットワーク)は、離れた場所のLAN同士を通信事業者の回線でつなぐネットワークです。
インターネットもWANの一種で、世界中の情報をやり取りできます。
VPNを使えば、WAN上でも安全に通信できます。


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