自動でプログラムを起動する仕組みのこと
簡単な説明
オートランは、CDとか入れたら勝手にソフト立ち上がるやつだよ。
「autorun.inf」ってファイルが何を起動するか決めてる。
最近はウイルスとか怖いから、USBでは自動起動しないようになってるよ。
由来
「オートラン(AutoRun)」は、1995年に登場したWindows 95から導入された機能です。CDやDVDをパソコンに入れると、自動的にインストーラーやビデオなどのプログラムが起動するようにするための仕組みです。
この機能の正式名称は AutoRun.inf 機能で、「自動実行ファイル」とも呼ばれます。
具体的な説明
たとえば、CD-ROMをパソコンに入れたときに、勝手にソフトのインストール画面が出てきたことはありませんか?
これは「オートラン」の仕組みによって、「autorun.inf」という特別なファイルが入っていて、それをOS(Windowsなど)が読み込んで、自動で決められたプログラムを実行しているからです。
オートランは、CD/DVDやUSBメモリに「autorun.inf」というファイルがある場合、そこに書かれた内容に従って、OSが自動的に指定されたプログラムを起動します。
[autorun]
open=setup.exe
icon=install.ico
この場合、CDを入れると「setup.exe」が自動で起動します。
WindowsのAutoRun機能は、デバイス挿入イベント(Device Insertion Event)にフックされており、autorun.infファイルに定義されたキー(open, icon, labelなど)を解釈して、対応する実行ファイルを起動します。
しかし、セキュリティ上の問題(特にUSBを使ったウイルス感染)により、Windows 7以降ではUSBメモリでのオートラン機能は制限され、CD/DVDのみに限定されました。
例文
「このゲームのCDを入れると、何もしなくても自動でインストールが始まったよ。これは“オートラン”のおかげだね。」
疑問
Q: autorun.infファイルはどんなメディアに使えるのですか?
A: 基本的にはCD/DVDなどのリムーバブルメディア用です。USBメモリでは現在は自動起動しないようになっています。
Q: autorun.infは手動で作ることができますか?
A: はい、メモ帳などで簡単に作成可能です。
Q: オートランとオートプレイの違いは何ですか?
A: オートランはプログラムの自動起動、オートプレイは「何をするか選ばせる」仕組みです。
Q: セキュリティ的にオートランは問題がありますか?
A: はい。過去にマルウェアがautorun.infを悪用した例が多く、現在は制限が設けられています。
理解度を確認する問題
以下の記述のうち、「オートラン」の説明として最も適切なものはどれか。
A. データを自動的にバックアップする仕組み
B. ソフトウェアを手動で実行する手順
C. 記録メディアの挿入時に自動でプログラムを起動する機能
D. インターネットから自動でソフトをダウンロードする機能
正解: C
関連論文や参考URL
“USB-Based Autorun Malware: Detection and Prevention Strategies”
本論文では、USBを使ったオートランによるウイルス感染事例と、それに対するWindows OSの対策について分析しています。
結果: Windows Vista以降、USBからのオートランは基本的に無効化され、セキュリティレベルが向上しました。
まとめ
オートランとは、CDやDVDを挿入したときに自動でプログラムを起動する仕組みです。
「autorun.inf」という設定ファイルを使って、起動する内容を指定します。
セキュリティリスクから、現在はUSBでは無効になっています。


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