SLA(Service Level Agreement)

SLA サービスマネジメント

サービスの約束ごとのこと

簡単な説明

SLAは「このサービスはちゃんと動きますよ」っていう約束ごと。
「99.9%動きます」って書いてあったら、年に止まっていいのは9時間くらい。
もし約束破ったら、サービス側がなんかしらお詫びしてくれるやつ。

由来

SLAは「Service Level Agreement(サービスレベルアグリーメント)」の略で、日本語では「サービス品質保証契約」と呼ばれます。1980年代からIT業界や通信業界で広まり、クラウドサービスやインターネットサービスの提供者(プロバイダー)と利用者との間で、「どれくらいの品質でサービスを提供するか」を明文化するために使われています。

具体的な説明

SLAとは、サービス提供者(たとえばインターネット会社やクラウド会社)と利用者の間で取り交わされる、「サービスの内容・品質・保証範囲などを明確に定めた契約」です。

たとえば、あるクラウド会社が「このサービスは1年間で99.9%の時間、止まりません」と約束した場合、それがSLAです。
99.9%の可用性(アベイラビリティ)とは、年間の停止可能時間は8.76時間以内という意味になります。

SLAは、ITサービスマネジメントにおける重要な構成要素で、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)の中核概念です。サービス品質を定量的に測定するために、可用性(Availability)・応答時間(Response Time)・サポート体制・回復時間(Recovery Time)などのメトリクスが明文化されます。違反時にはペナルティ条項や返金ポリシーが含まれる場合もあります。

クラウドサービス(例:AWS, Azure, Google Cloud)を1年間使い、監視ツールを使ってサーバのダウンタイムを記録します。可用性99.9%を謳うサービスでは、ダウンタイムが約8時間45分以下であるかどうかでSLA遵守が確認されます。
結論:このような定量的監視でSLAが守られているかどうか判断できます。

例文

「このゲームのオンラインサーバーは、SLAで“年99.95%の稼働時間”って書いてあるから、年間に止まっていいのは約4時間22分までなんだね!」

疑問

Q: SLAって契約書の一部ですか?それとも別のものですか?

A: はい、通常は契約書の一部として記載されますが、別文書でSLAを交わすこともあります。

Q: もしSLAを守ってもらえなかったらどうなるのですか?

A: サービス提供者が補償金や無料期間の延長などを行う場合があります。内容は契約によります。

Q: 99.9%って高い数字だけど、どのくらい止まっても大丈夫なの?

A: 年間に約8.76時間以内の停止が許されます。時間にするとけっこう長いですね。

Q: SLAって個人向けサービスでもあるんですか?

A: はい、クラウドストレージやサブスクリプション型のゲームなどでもSLAがある場合があります。

Q: どうやってSLAが守られているか確認するのですか?

A: サーバの稼働状態やログなどを監視するツールで自動的に確認します。

理解度を確認する問題

SLA(サービスレベルアグリーメント)に関する説明として最も適切なものはどれか?

A. 顧客のパスワードを記録する契約
B. サービスの料金を記した契約
C. サービスの品質保証に関する契約
D. セキュリティ事故の責任をすべて利用者に負わせる契約

正解:C

関連論文や参考URL

「SLA-aware Cloud Resource Management」

この論文では、SLAの可用性要件に応じてクラウド資源(CPU、ストレージなど)を最適に分配する方法を提案しています。
結果:可用性99.99%のSLAを維持するためには、通常のリソースよりも20〜30%多くの冗長構成が必要であると報告されています。

まとめ

SLA(サービスレベルアグリーメント)は、サービスの品質や稼働率などを定めた契約です。
たとえば「99.9%の可用性」は、年間で約8.76時間しか停止できないという約束です。
守られなかった場合は、補償などの対応が契約に基づいて行われます。

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