RFP(Request For Proposal)

RFP ストラテジ系

発注者が業者さんにお願いするための説明書(提案依頼書)のこと

簡単な説明

RFPとは、発注者(システムを作ってほしい側)が作成する文書で、次のような内容が書かれています:

  • なぜこのシステムが必要なのか(背景)
  • どんな機能が必要なのか(要件)
  • 予算や納期
  • セキュリティや保守の希望
  • 提案書の提出方法や期限

このRFPを見たベンダーが、自社の提案(技術・価格・スケジュール)をまとめて回答します。

由来

RFPは Request For Proposal の略で、アメリカ発の契約文化の中から生まれました。
日本語では「提案依頼書」と訳され、特にITシステムの導入や開発を依頼する際に使われる文書です。
企業や行政などが「こういうシステムが欲しい」と考えたときに、複数のベンダー(IT会社)に公平に提案してもらうための出発点として使われます。

具体的な説明

たとえば、学校で「文化祭の出欠をスマホで簡単に集計するアプリがほしい!」となったとします。
でも学校にはアプリを作るスキルがないので、アプリ開発会社にお願いする必要があります。
そのときに、

  • どんなアプリが必要か(出欠のチェック、通知機能など)
  • いつまでに必要か(文化祭の2週間前)
  • 予算はいくらか(10万円以内)

などを説明した紙を作ります。
これが「RFP(提案依頼書)」です。

【RFP(提案依頼書)】のイメージ

  1. プロジェクト名
  2. 背景と目的
  3. システムで実現したいこと(目的・ゴール)
  4. 機能要件(必須・あれば望ましいもの)
  5. 非機能要件(操作性・セキュリティなど)
  6. 提案依頼内容(提案書の形式・提出方法)
  7. スケジュール
  8. 予算
  9. 質問受付方法・連絡先
  10. 評価基準(価格重視?機能重視?)

具体的な観察や活用事例

観察:

ある自治体が防災アプリを開発する際、複数のベンダーにRFPを配布。

比較内容:
  • 機能一覧
  • サーバー構成
  • 運用体制
  • 開発スケジュール
  • 見積価格
結果:

一番安い提案ではなく、「災害時の拡張性・多言語対応が充実していた提案」が選ばれた。
RFPがなければ、これらの比較が難しかったとの分析がなされた。

例文

「新しい生徒会アプリを作りたいから、どんなアプリが必要かをまとめてRFPを作ったよ。業者さんからの提案が楽しみ!」

疑問

Q: RFPは誰が作るのですか?

A: システムを発注する側(企業や自治体など)が作成します。社内のシステム部門や外部コンサルが支援することもあります。

Q: RFPと見積書は何が違いますか?

A: RFPは「お願いするための説明書」、見積書は「その説明書を見て出す価格提案」です。RFPのあとに見積書が出されます。

Q: RFPには具体的な機能まで書かないといけませんか?

A: できるだけ書いた方がよいですが、「この業務を改善したい」など目的ベースでもOKです。その場合、業者から提案の自由度が広がります。

Q: RFPがないと発注できませんか?

A: 小規模なシステムではなくても構いませんが、公平性・透明性の観点から、RFPがあると望ましいとされています。特に複数社から提案を募る場合は必須です。

Q: RFP作成は時間がかかりますか?

A: はい、情報整理や要件の明確化に時間がかかることが多いです。ただ、しっかり作ることで後のトラブル防止になります。

理解度を確認する問題

問題:
RFPに記載される内容として適切でないものはどれですか?

A. システムの導入目的
B. 希望する予算やスケジュール
C. 提案書の提出方法
D. ベンダーの売上高や決算書の提出

正解: D
(財務情報は必要に応じて求めるが、RFPの主目的ではありません)

関連論文や参考URL

「情報システム開発における要求仕様の曖昧性がプロジェクト成果に与える影響」(発表:人工知能学会論文誌 Vol.26, No.2, 2011)

この論文では、情報システムの開発プロジェクトにおいて、RFPや要求仕様書に含まれる曖昧な表現(例:「使いやすく」「なるべく早く」など)が、最終的な成果物の品質・納期・コストにどのような影響を与えるかを分析しています。

研究手法(どう調べたか?)
  • 実際に日本国内の中堅企業35社を対象に、過去のシステム開発プロジェクトにおけるRFPの内容とプロジェクト結果を調査。
  • 曖昧な表現の有無、要件の明確さなどを「曖昧性スコア」として数値化。
  • 成果物の品質(バグ数、ユーザー満足度)・スケジュール遵守率・予算内達成率と相関分析を実施。
結果(何がわかったか?)
  • RFPの曖昧性スコアが高いほど、成果物の品質が低くなる傾向が見られた。
  • 特に「非機能要件(例:操作性、安全性、拡張性)」の曖昧さが、プロジェクトの失敗率に強く関連。
  • 曖昧性の低いプロジェクトでは、納期遵守率が約30%高く、ユーザー満足度も20%以上高かった

この研究結果からわかるのは、RFPの質=プロジェクト成果の質という非常に強い相関があるということです。
特に「非機能要件」まで丁寧に言語化しておくことで、誤解や後戻りが減り、納期・予算・品質の3点が大幅に安定します。

おすすめのサイトとして、IPA(情報処理推進機構)が提供している以下のページがあります:


超上流から攻めるIT化の事例集:各社資料一覧

サイトのポイント解説

  • 内容の信頼性が高い:国が運営する機関(IPA)が作成しているため、ITパスポートの学習にも安心して使えます。
  • RFPとは何か?から、具体的な作成手順、サンプルまで掲載
  • PDF形式の雛形(テンプレート)やチェックリストも公開されていて、実際にRFPを作成する際にすぐに使えます。
  • 「システム要件の整理方法」「セキュリティの考慮事項」「委託契約書との違い」なども丁寧に解説。

特に注目すべきコンテンツ

コンテンツ名説明
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RFP雛形(Word/PDF)実際にそのまま使えるテンプレートがダウンロード可能。学校や業務でも使えます。
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まとめ

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