はじめに
サイトに訪問していただきありがとうござます。
今回は追悼の意を込めてベルセルクのソーシャルスタイルをみていきたいとおもます。
ネタバレを含んでおりますのであらかじめご了承ください。
なぜするのか?
主人公のガッツはかなり強めなドライバーであることは明らかです。
彼は1匹狼から鷹の団に所属し、その後の旅で仲間が何人もできております。
その仲間のソーシャルスタイル構成はどうなのか?仲間が変わることでガッツ本人のソーシャルスタイルは変わるのか?を調べてみたいと思います。
ソーシャルスタイルって何?という方は以下のリンクをぜひご覧ください。
どうやるのか?何をやるのか?
鷹の団の代表メンバーでソーシャルスタイルをプロットし、その後のメンバーも同様にソーシャルスタイルを見てガッツに変化があるのか確認します。
実際どうだったか?
ベルセルクの思い出
考察していたのですが、思いが溢れてしまったので少しお付き合いください。
時を遡ること20数年前。
就職活動中の私が持ち駒の面接が全滅してなんともいえない気持ちになっていた時に友達からご飯の誘いを受けました。
友達が指定したファミレスに向かうと彼は吹っ切れたような面持ちで座っていました。
お互いに就職活動がうまくいっておらずどんよりとした空気になると思っていた私は彼に聞きました。
「どこか決まったの?」
そうすると彼は言いました。
「俺も全滅した。でもさ、ベルセルクを読んだらこんな状況まだ大したことないと思えて、またやる気になってるんだよね。」
ほう。
ダークファンタジーなマンガとしか認識していなかったのでそんな元気をもらえるなら私もほしい。ぜひほしい。今すぐほしい!
と、前のめりになり、
「元気をもらえるってそこのところ詳しく!」
と質問すると、彼はニヤリとし、
「読んで、乗り越えればわかるよ。」
とだけ言って内容は教えてくれませんでした。
その後、友人とたわいのない話をして解散し、翌日は何も予定がないのでこのままマンガ喫茶にいくことにした。
その時は「触」まで読んだ。その後を読む気力が湧いて来ず、そっと本棚に返して店を出た。
ナイトパックで入っていたのでまだ数時間ありますが?とか言われた気がするけどその辺りの記憶は消しとんでます。
なんだこの絶望感は。
面接全滅したことなんて完全に忘れてただ呆然と夜道を2時間かけて帰宅した。
家に着いたのが深夜3時くらいだったと思う。
自分の部屋に着いて現実味が戻ってきたら急に友人への怒りが湧いてきて電話してやった。
「なんてもの読ますんだよ!」と。
友人は爆笑しながらこう言いました。
「やべーだろ。でもさ、あの絶望感に比べたら俺らなんて屁みたいなもんじゃね?俺もしばらく何にもできないほどショックだったけど、そう思えたら逆にやる気になってるんだよね。お前はどう?」
うーん。少なくともベルセルクを読み終わってから就活のことなんて全く思い出さなかったな。とはいえ、当時は余計なものを見せるんじゃないよ!と友人に怒りしかありませんでした。
その後、吹っ切れたとのか、面接はトントン拍子であっさりと内定をもらえた。
友人は税理士になると言い出し就活を終わらせて専門学校を物色し始めた。今は税理士事務所で働いています。
ショック療法としてぜひ!とは言えないほど心に傷を負わされた描写でしたが、今でも何か悲観的なことがあった時に「触」ほどじゃないな。と思うことがあるほど影響を受けている作品です。
思い出をもう一つ
遡ること10年前ほどだったと思いますが定かではないです。
何かの記事で、余命宣告された方が、心残りとして、ベルセルクの完結が読めないことをあげているとうものを読みました。
当時は、私は少なくとも作者よりも長生きするだろうから読めるな。でもその時は何歳なんだろうなー。くらいに思っていました。
月日は流れて2021年5月20日にみたニュースで作家の三浦さんが54歳でお亡くなりになったことを知った。
そうか、誰も完結を見れないというパターンは考えていなかった。
年1回ほどでる単行本をどれだけ楽しみにしていたのかを実感した。
その後の構想などが残っていれば三浦さんの魂を引き継いで欲しいという気持ちありつつこのまま未完の大作として思いを馳せるのもよいのかな。
お悔やみ申し上げます。
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