「老後2000万円問題」に怯えながら、複雑な投資情報に溺れていませんか?
私もそうでした。NISAは?iDeCoは?米国株?全世界株?インデックス?高配当?情報が多すぎて、結局何も始められない。そして夜中にスマホで株価を見ては、不安で眠れなくなる。
そんな時、一人の父親が娘に宛てた手紙に出会いました。
JL・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための教え』。
この本は、投資本ではありません。「お金から自由になる」という、たった一つのメッセージを伝える、父から娘への遺言です。
なぜ、ただの父親が書いた本が、投資の世界を変えたのか
JL・コリンズは、天才でも成功者でもない。金融のプロですらない。どこにでもいる、普通の父親です。
でも、彼にはたった一つ、譲れない願いがありました。
「娘だけは、お金で苦労させたくない」
彼が娘に伝えたかったのは、投資テクニックではありません。会社に縛られず、自分の人生を自由に選べる力です。
そのために彼が選んだ方法は、驚くほどシンプルでした。
この本の何がすごいのか?
答えは明快です。300ページで語られるのは、実質「3つのこと」だけ。
- 借金するな
- 米国株インデックスを買え
- 絶対に売るな
以上。
「え、それだけ?」と思いますよね。私も最初、拍子抜けしました。
でも、この異常なまでのシンプルさこそが、この本の凄まじい強さなんです。なぜなら——
シンプルだから、誰でもできる。
シンプルだから、続けられる。
シンプルだから、ブレない。
投資の世界は複雑すぎます。毎日、新しい情報が飛び交い、専門家は難しい理論を語り、YouTuberは「今買うべき銘柄」を叫びます。
でも、コリンズは娘にこう言いました。
「それ、全部ノイズだから。耳を塞げ」
ルール①:借金という吸血鬼を、今すぐ人生から追い出せ
「借金をして利息を払ってでも手に入れたいと思うほど価値のあるものはない」
リボ払いの金利は年15%。あなたが投資で年10%のリターンを上げても、借金があれば全て吸い取られます。それどころか、マイナスです。
投資は、借金という吸血鬼を殺してから始めるものなんです。
マイク・タイソンは生涯で300億円稼いで破産しました。年収の問題じゃない。お金の使い方の問題です。
コリンズが娘に叩き込んだのは、「稼ぐ力」ではなく「使わない力」でした。収入が低くても、支出を抑えて投資に回せば、誰でも自由に近づける。
金持ちになる方法は、金持ちのように使わないこと——これが第一の真実です。
ルール②:米国株インデックスを買って、二度と触るな
コリンズが勧める投資先は一つだけ。
バンガード社の米国株インデックスファンド(VTI / 楽天VTI)
これは、Apple、Amazon、Microsoft…アメリカの約3,800社に、一気にまとめて投資できる商品です。
「でも、個別株で一発当てたいんですけど…」
その誘惑を、彼は全否定します。なぜなら——
プロの82%が、インデックスに負けている市場で、一般人が勝とうとする方がおかしい。
考えてみてください。毎日8時間、投資の研究をしているプロが、10人中8人負けるんです。あなたが仕事終わりに30分チャートを見て勝てると思いますか?
投資の神様、ウォーレン・バフェットですら、妻への遺言にこう書いています。
「資産の大部分をS&P500インデックスに投資しなさい」
天才ですら、シンプルな方法を選ぶ。これが答えです。
過去40年、米国株インデックスは年平均11.9%のリターンを記録しました。これは、人類の創造性と経済成長そのものに投資するということ。
人間が働き続け、革新し続ける限り、この数字は成長する。
それが、インデックス投資の正体です。
ルール③:暴落しても、絶対に売るな。むしろ買い増せ
「でも、株価が暴落したら怖いですよね…?」
コリンズは笑ってこう言います。
「暴落?最高じゃないか。バーゲンセールだぞ」
ITバブル崩壊。リーマンショック。コロナショック。
米国株は何度も暴落しました。その度に、多くの人が恐怖に駆られて売りました。
でも、歴史が証明している事実があります。
どんな大暴落も、10年後には必ず回復し、過去最高値を更新してきた。
これは魔法ではありません。経済が成長すれば、企業の価値も上がり、株価も上昇する。それだけです。
だから、暴落は「終わり」ではなく「チャンス」なんです。優良な資産が安く買える、最高のタイミング。
暴落時に売る人は損をする。暴落時に買う人が、富を築く。
これがルール③の本質です。
この本がFIRE本として最強な理由:「4%ルール」
コリンズは、娘に具体的なゴールを示しました。
「年間生活費の25倍の資産を作れ。そうすれば、働かなくていい」
これが有名な「4%ルール」です。
計算例
- 年間生活費が200万円なら → 必要資産は5,000万円
- 年間生活費が150万円なら → 必要資産は3,750万円
「いや、5000万も無理だろ…」
そう思いましたよね。私もそうでした。
でも、大丈夫。最初に数字を聞いて絶望するのは、みんな同じです。
ただ、ここで諦めないでください。なぜなら——
この資産から毎年4%を引き出しても、残りの96%は市場で成長し続けるから、資産は枯渇しない。つまり、永遠に働かなくていい。
さらに、年間生活費を下げれば、目標額も下がります。月15万円で暮らせるなら、必要資産は4,500万円。月10万円なら、3,000万円。
自由は、稼ぐ力ではなく、使わない力で手に入る。
これが、コリンズが娘に伝えた第二の真実です。
誰がこの本を読むべきか?
正直に言います。この本は万人向けではありません。
読むべき人
- 投資を始めたいけど、情報が多すぎて混乱している人
- FIREを目指しているが、具体的な方法がわからない人
- シンプルで再現性の高い投資法を求めている人
- 「複雑さ」に疲れた人
読まなくていい人
- 短期トレードで一発当てたい人
- 複雑な投資戦略が好きな人
- すでに自分の投資スタイルが確立している人
この本は、投資初心者が、迷わず一本道を歩くための地図です。
実際に読んで、私の人生が変わった
この本を読む前、私の投資はこうでした。
- 毎日、株価をチェック
- 暴落の度に、胃が痛くなる
- 夜中にスマホで株価を見て、不安で眠れない
- 「もっといい銘柄があるのでは?」と迷い続ける
投資が、ストレスそのものでした。
今は違います。
- 毎月、自動積立でVTIを買う
- 株価は一切見ない
- 暴落のニュースを聞いても、「ラッキー」と思う
- 投資について考える時間が、月5分になった
何が変わったのか。
投資が、人生から消えたんです。
いい意味で。
投資は、毎日考えるものじゃない。一度設定したら、放置するもの。そして気づいたら、資産が増えている。
これが、シンプルさがくれた自由でした。
まとめ:シンプルは、最強の武器
この本のメッセージは、驚くほどシンプルです。
- 借金をするな
- 米国株インデックスを買え
- 売るな
たったこれだけ。
でも、これを愚直に続けることができれば、誰でも経済的自由に到達できる。
それを、一人の父親が、愛する娘のために証明してくれました。
人生は一度きりです。
働くために生きるのか。
生きるために働くのか。
この本は、娘にその選択肢をプレゼントしました。
あなたの「自由への数字」は、いくらですか?
計算してみてください。そして、今日から始めてください。
原則はシンプル。道具は揃っている。あとは、あなたが「始める」と決めるだけです。
書籍情報
タイトル:『父が娘に伝える自由に生きるための教え』
著者: JL・コリンズ
私の評価: ★★★★★(投資初心者に全力で勧めたい一冊)
👉 この本を読んで、あなたも経済的自由への第一歩を踏み出しませんか?
動画もありますのでぜひご覧ください！
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